MISC

2016年3月

聴覚障害学生に対するエンパワメントプログラムの検討 ―エンパワメント研修会成果報告―

筑波技術大学テクノレポート
  • 石野 麻衣子
  • ,
  • 白澤 麻弓
  • ,
  • 中島 亜紀子
  • ,
  • 磯田 恭子
  • ,
  • 萩原 彩子
  • ,
  • 五十嵐 依子
  • ,
  • 小林 洋子

23
2
開始ページ
81
終了ページ
87
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
筑波技術大学学術・社会貢献推進委員会

聴覚障害学生にとって,エンパワメントは重要な課題である。しかし我が国では,それを実現するために必要な研修プログラムはこれまで検討されてこなかった。日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)では,2011 年にエンパワメントプログラムの検討を行い,これに基づいた研修会を計3 回実施した。その結果,プログラムの柱として(1)信頼関係(2)情報保障リテラシーと支援ニーズ(3)障害と支援ニーズの説明経験(4)ロールモデル(5)将来像の具体化が重要であることが示唆された。また,聴覚障害学生同士で意見交換を行い,指導的役割を担う者(ブラシス),講師に,聴覚障害をもつ社会人の先輩を配置したことが,参加者の視野を広げ,自らの将来像の具体的に寄与したことから,聴覚障害学生へのエンパワメントにおけるピアの役割の重要性が示唆された。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005738218
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12123772
URL
http://hdl.handle.net/10460/1465
ID情報
  • ISSN : 2435-4856
  • CiNii Articles ID : 120005738218
  • CiNii Books ID : AA12123772

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