2019年4月 - 2023年3月
循環器疾患発症変動と新規発症要因の探索を含む発症要因の変動との関連に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究は、わが国の長期の循環器疾患の発症率等の推移を明らかにし、また循環器疾患の発症率・重症度の推移に対する既知予知指標の寄与の定量的変化、動脈硬化性疾患予測指標の同定・定量を同地域で実施しているコホート研究の成績を用いて明らかにする。具体的には1)循環器疾患の発症率の推移を明らかにする。2)コホート対象者に第2次調査を実施し、循環器疾患の既存リスク要因の変化を測定する。3)未知の動脈硬化指標を探索する。4)GWAS解析を行い、環境因子を考慮した循環器疾患発症および糖尿病発症に寄与する新たな遺伝子群の探索を試みる。5)循環器疾患の発症率の推移と循環器疾患危険因子の推移について関連性を検討する。
高島市における循環器疾患発症登録研究の実施から令和3年度までに出張採録により収集した循環器疾患の登録数(発症年次として1989年~2017年中期まで)は脳卒中3492例、急性心筋梗塞1628例であった。現在、本データの再発等に関するデータの精査等を行い、初発再発を明瞭に区分できるデータベースの構築をおこなっている。本データセットを用いて1990年から2010年までの脳卒中初発例の年齢調整罹患率の推移を解析したところ、1990年から2001年までは327/10万人であったのに対して、2002年から2010年までは206/10万人と減少し、その減少率は年平均3.7%であることを明らかにした。
また、同地域で実施しているコホート研究では、高島コホート研究における第2次ベースライン調査(5年後調査)を終了し、結果、第1次ベースライン調査7529名、5年後以降調査(第二次調査)終了者4550名(60.4%)を得た。令和3年度末までの第1次ベースライン調査対象者の追跡状況は、死亡1,412名、転出345,脳卒中発症94名、心筋梗塞発症46名、悪性新生物発症952名である。
高島市における循環器疾患発症登録研究の実施から令和3年度までに出張採録により収集した循環器疾患の登録数(発症年次として1989年~2017年中期まで)は脳卒中3492例、急性心筋梗塞1628例であった。現在、本データの再発等に関するデータの精査等を行い、初発再発を明瞭に区分できるデータベースの構築をおこなっている。本データセットを用いて1990年から2010年までの脳卒中初発例の年齢調整罹患率の推移を解析したところ、1990年から2001年までは327/10万人であったのに対して、2002年から2010年までは206/10万人と減少し、その減少率は年平均3.7%であることを明らかにした。
また、同地域で実施しているコホート研究では、高島コホート研究における第2次ベースライン調査(5年後調査)を終了し、結果、第1次ベースライン調査7529名、5年後以降調査(第二次調査)終了者4550名(60.4%)を得た。令和3年度末までの第1次ベースライン調査対象者の追跡状況は、死亡1,412名、転出345,脳卒中発症94名、心筋梗塞発症46名、悪性新生物発症952名である。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H03902
- 体系的課題番号 : JP19H03902
この研究課題の成果一覧
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論文
8-
J Atheroscler Thromb 30(1) 56-65 2023年1月 査読有り
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BMC Cardiovasc Disord 22 132 2022年 査読有り
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Eur J Clin Nutr 76(8) 1103-1110 2022年 査読有り
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Gerontology 68 699-706 2022年 査読有り
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Bri J Nutri 126(12) 1843-1851 2021年 査読有り
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European Journal of Clinical Nutrition 75(6) 937-945 2020年12月6日 査読有り
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European Journal of Clinical Nutrition 75 480-488 2020年9月7日 査読有り