共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2021年3月

「学び続ける教員」を支えるアクティブ・ラーニング型教員研修プログラムの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
16H03765
配分額
(総額)
14,560,000円
(直接経費)
11,200,000円
(間接経費)
3,360,000円
資金種別
競争的資金

本研究の目的は、アクティブ・ラーニング(Active Learning、以下AL)型教員研修プログラムの開発を通して、専門職としての教職の高度化に貢献することである。3年次となる本年度は、これまでの国内外の教員研修の成果と課題を踏まえ、AL型教員研修プログラムを開発し、それらを附属校、連携協力校や大学院授業において試行することによって、開発したプログラムの有効性を検証する計画であった。
まず、AL型教員研修プログラムの開発にあたっては、昨年から継続して「学び続ける教員」を育成する要件について検討した。質問紙調査の分析より、学び続けることを阻害する主な要因として「業務過多」が浮かび上がり、事例分析から、業務改善を図るマネジメント力の向上をはじめとする力量形成のために、それを支える研修の重要性を認識、理想の教師像の追究、協働や同僚性を基軸とする組織文化の醸成が重要であることが明らかとなった。
続いて、AL型教員研修としてのスクールリーダー教育プログラムの開発のために、広島大学教職大学院「学校マネジメントコース」を先行事例として取り上げ、アクション・リサーチを中核とするスクールリーダー教育の在り方について検討した。この他に、教員研修における企画・運営力の向上を目指した教師教育者育成プログラムモデルを大学院授業科目において試行し、受講者の教員研修の企画・運営力の向上について検討した。
開発したAL型教員研修の効果を検証するための調査項目や評価尺度に関しては、成人学習や人材育成に関する先行研究の知見を整理し、AL型教員研修プログラムの開発に必要な要素(①教員研修プログラムに求められる内容、②「学び続ける教員」として身につけるべき資質能力等)を把握するためのアンケートを開発した。さらに,そのアンケートを用いて検証する教員研修における教師の学びのモデルを構築した。

ID情報
  • 課題番号 : 16H03765

この研究課題の成果一覧

論文

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