2020年4月 - 2025年3月
更生保護への多様な主体の参加を可能にする理論モデルの構築に向けた実証研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
【研究の目的】
更生保護制度では伝統的に民間ボランティアの活躍が期待されてきたし、また今ではより一層の市民参加が目指されている。ただし、例えば保護司のなり手が少ないことが指摘されているように、社会全体で見たときには一部の人々の善意によってのみ更生保護が担われているという活動の限界は指摘されている。したがって、賛否入り混じる中で、私たちが何を選び取り、誰が、どの立場で、何を行うべきかを絶えず再検討することが、今改めて求められるものと考える。このことから、包摂的な社会の構想を目指し、上記の民主的な議論を成り立たせる基盤を築き上げることを目的に、「更生保護への多様な主体の参加を可能にする理論モデル」を構築することを、本研究の目的と位置付けている。
【2021年度の研究実績】
2年目である2021年度は、1年目である2020年度の成果を公表すること、および一般市民に対する調査票調査を実施することの、大きく2つの研究活動を予定していた。前者については、国際学会を含むいくつかの学会報告を実施することができた。後者については少しスケジュールがずれ込んでいるものの、調査票素案を作成し、所属機関での倫理審査を経ているので、後は実施するのみである。
更生保護制度では伝統的に民間ボランティアの活躍が期待されてきたし、また今ではより一層の市民参加が目指されている。ただし、例えば保護司のなり手が少ないことが指摘されているように、社会全体で見たときには一部の人々の善意によってのみ更生保護が担われているという活動の限界は指摘されている。したがって、賛否入り混じる中で、私たちが何を選び取り、誰が、どの立場で、何を行うべきかを絶えず再検討することが、今改めて求められるものと考える。このことから、包摂的な社会の構想を目指し、上記の民主的な議論を成り立たせる基盤を築き上げることを目的に、「更生保護への多様な主体の参加を可能にする理論モデル」を構築することを、本研究の目的と位置付けている。
【2021年度の研究実績】
2年目である2021年度は、1年目である2020年度の成果を公表すること、および一般市民に対する調査票調査を実施することの、大きく2つの研究活動を予定していた。前者については、国際学会を含むいくつかの学会報告を実施することができた。後者については少しスケジュールがずれ込んでいるものの、調査票素案を作成し、所属機関での倫理審査を経ているので、後は実施するのみである。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 20K02170
- 体系的課題番号 : JP20K02170
この研究課題の成果一覧
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論文
3-
摂南社会学 1(1) 19-32 2024年3月15日 査読有り筆頭著者
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Journal of Offender Rehabilitation 1-17 2024年3月11日 査読有り
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実践政策学 8(2) 137-145 2022年12月 査読有り
MISC
3-
更生保護学研究 = Japanese journal of offenders rehabilitation / 更生保護学研究編集委員会 編 (20) 127-132 2022年6月 責任著者
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更生保護学研究 = Japanese journal of offenders rehabilitation / 更生保護学研究編集委員会 編 (20) 117-119 2022年6月
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更生保護学研究 = Japanese journal of offenders rehabilitation (18) 130-132 2021年6月
講演・口頭発表等
8-
日本司法福祉学会第23回全国大会 「2023おおさか大会」企画分科会 「特定少年に対する支援」 2023年10月1日
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日本社会病理学会第39回大会 2023年9月7日
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22nd Annual Conference of the European Society 2022年9月22日
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犯罪・非行を研究する若手研究者ネットワーク第4回年次総会 2022年3月6日
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犯罪・非行を研究する若手研究者ネットワーク第4回年次総会 2022年3月6日
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日本更生保護学会第10回大会セッション5 2021年12月5日
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21th Annual Conference of the European Society of Criminology 2021年9月8日
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日本更生保護学会第9回大会セッション5 2020年12月6日 招待有り