2017年3月
高齢者の言語による行動の調整に関する文献的研究
中部学院大学・中部学院大学短期大学部 研究紀要
- 巻
- 号
- 18
- 開始ページ
- 119
- 終了ページ
- 124
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 中部学院大学・中部学院大学短期大学部 研究紀要
言葉は自分の行動を調整する機能があると考えられ、言語による行動調整を行うことで、目標の設定・行動を始動したり実行したりすることができると考えられている。言語による行動調整を行うことで、高齢者が自らの行動を意識し、始動や停止を円滑に行うことができるならば、高齢者の事故のリスクや腰痛等の危険症状の軽減につながるのではないかと考え、関係する文献を検討した。行動調整に関する研究は、健常児、特に知的障害児を対象とした研究が中心であり、高齢者を対象とした研究は少ない。土田(1997)は、Luriaの行動調整の実験に用いられた課題を応用し、刺激提示に合わせて反応スイッチを押し、反応開始までの時間と反応潜時を健康な高齢者と若年者を対象に測定し分析している。今後は、高齢者の言語による行動調整についてさらに実験的な研究を行い、その効果を明らかにすることが課題となる。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1347-328X
- CiNii Articles ID : 120006316930
- CiNii Books ID : AA11740853