看護系大学の地域貢献活動としての小・中学校の養護教諭との連携の可能性を明らかにすることを目的に、A看護系大学周辺の小・中学校25校に勤務する養護教諭を対象に、児童・生徒の健康管理上の問題と連携の有無について自由記述式のアンケート調査を実施し、小・中学校12校の養護教諭13名より回答を得た。内容分析の結果、児童・生徒の健康管理上の問題として、「基本的生活習慣の未確立による健康上の問題や学力への影響」「健診結果のデータ化と管理にかかる負担」「家庭への対応・連携困難」など8つのカテゴリーが、また、連携の可能性がある活動として、「命の大切さやエイズ、食育等の健康教育を行う」「健康教育や救急法などについて授業を行う」「児童・生徒に対し健康指導を実施する」など8つのカテゴリーが抽出された。