2020年7月
理学・作業療法学科学生の認知症の人に対する肯定的態度に関連する要因
日本認知症ケア学会誌
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- 巻
- 19
- 号
- 2
- 開始ページ
- 427
- 終了ページ
- 436
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本認知症ケア学会
本研究は、理学・作業療法学科学生の認知症の人に対する肯定的な態度に関連する要因を明らかにすることを目的とした。対象は理学・作業療法学科に在学する学生とし、解析には228人分のデータを使用した。モデルは、認知症の人とのかかわりの頻度、認知症に対する関心の程度、認知症に関する知識、認知症の人に対するイメージを独立変数、認知症の人に対する肯定的態度を従属変数とし、構造方程式モデリングを用いて関連性を検討した。その結果、モデルのデータへの適合性は良好であった。また、すべての独立変数と従属変数とは有意な正の関連性を示していた。本研究の結果は、理学・作業療法学科学生に認知症の人とのかかわる機会を増やすことや認知症に対する関心を高め、認知症に関する知識量を増やし、認知症の人に対する肯定的なイメージを強めるような支援をすることが、理学・作業療法学科学生の認知症の人に対する肯定的な態度を促進することを示唆している。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1882-0255
- 医中誌Web ID : 2020390129