論文

査読有り
2016年9月

東京電力福島第一原子力事故により放出された放射性セシウムの山地森林における林床を基準とした流出入量

Journal of Environmental Radioactivity
  • 新里 忠史
  • ,
  • 阿部 寛信
  • ,
  • 三田地 勝昭
  • ,
  • 佐々木 祥人
  • ,
  • 石井 康雄
  • ,
  • 渡辺 貴善

161
開始ページ
11
終了ページ
21
記述言語
英語
掲載種別
DOI
10.1016/j.jenvrad.2016.04.017

東電福島第一原子力発電所の事故から2-3年経過後の福島県阿武隈山地の森林において、事故により放出された放射性セシウムの林床を基準とした流出及び入力量を推定した。放射性セシウムの流出入の観測は、落葉樹のコナラ林と常緑樹のスギ林に設置した観測区画において、表面洗食、林内雨、樹幹流、リターフォールを対象に実施した。その結果、福島県の降雨時期において、林床を基準とした放射性セシウムの入力量は、流出量と比較して4-50倍高い結果が得られた。これらの結果は、放射性セシウムはその著しく低い流出量のために森林内に留まる傾向にあることを示す。このため、森林における放射性セシウムの循環プロセスの理解が、放射性セシウムの濃度レベルの将来予測と森林に係る生活の再生における重要なであることを示す。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1016/j.jenvrad.2016.04.017
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5053513
ID情報
  • DOI : 10.1016/j.jenvrad.2016.04.017
  • ISSN : 0265-931X

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