共同研究・競争的資金等の研究課題

2011年 - 2013年

粉体ターゲットスパッタリング機構による新規な機能性薄膜の試作とその機構解明

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
23340181
体系的課題番号
JP23340181
配分額
(総額)
9,750,000円
(直接経費)
7,500,000円
(間接経費)
2,250,000円

粉体をそのままターゲットとして利用して、機能性薄膜を作製するスパッタリングによる薄膜堆積を行った。また、粉体スパッタリングプラズマの特性を静電プローブ法、発光分光法、レーザ散乱法等を用いて分析し、その成長機構を調べた。その結果、低投入電力(70W以下)の場合には通常のバルクターゲットを用いた場合に比べて膜質はほぼ同じであるにもかかわらず、成膜速度が、2~5倍程度速い場合もあることがわかった。これについて詳細に調べるため、静電プローブ法による電子密度の計測を行った、その結果、電子密度が2~5倍ほど高いことがわかった。また、Ti原子の発光強度も、粉体ターゲットを用いた場合の方が強いことがわかった。以上の結果は、バルクのターゲットに比べて、粉体ターゲットを用いた場合の方が、表面の凹凸が大きく、実質的なカソードの表面積が広いこと、スパッタイオンがターゲットへ入射する場合に、ほとんどの場合にスパッタリング率の高い斜め入射になっていること、表面温度の上昇、ホローカソード効果などが考えられる。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-23340181/23340181seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-23340181
ID情報
  • 課題番号 : 23340181
  • 体系的課題番号 : JP23340181

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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