2000年3月
核融合ブランケット炉内要素試験のためのパルス運転模擬照射試験体の核設計
Journal of Nuclear Science and Technology
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- 巻
- 37
- 号
- Suppl.1
- 開始ページ
- 423
- 終了ページ
- 426
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1080/00223131.2000.10874920
核融合実験炉の運転形態の一つにパルス運転モードがある。この運転形態におけるトリチウム増殖ブランケットの工学的データ(熱特性、トリチウム放出特性等)は、ブランケットの設計に必要不可欠なことから、核分裂炉においてパルス運転を模擬した照射試験を行うための試験体の設計を行った。この試験体では、窓付のハフニウム製の中性子吸収体を回転させることにより、パルス運転を模擬する。核設計に際しては、モンテカルロコードMCNPを使用し、試験体が実際に炉内に装荷された場合を想定した解析を行った。パルス運転モードにおける工学的データを得るためには、運転状態相当での熱中性子束が停止状態模擬時の少なくとも10倍以上あることが望ましいとされている。本核設計の結果から、パルス運転模擬時における試料部の熱中性子束の変化を約12:1にできることが明らかとなり、JMTRを用いた照射試験の見通しが得られた。
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- DOI : 10.1080/00223131.2000.10874920
- ISSN : 0022-3131