イメージングプレートの現場放射線管理への適応について,1; 固着性汚染分布への適応
日本保健物理学会第43回研究発表会
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- 開催年月日
- 2009年6月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 大阪
- 国・地域
- 日本
固着性汚染の測定では、サーベイメータによる直接測定法が一般的であるが、測定場所の空間線量当量率が高いために直接測定法で評価することが困難な場合がある。そこで今回、イメージングプレート(以下、IPという。)を用いて放射線作業環境中における固着性汚染分布の測定,評価への適応を目的とする試験を実施した。IPの基礎特性試験として、IP測定面の感度均一性,測定値の再現性やフェーディング特性を確認した。また、測定対象に核燃料物質等を取扱う施設の汚染されたグローブ手部を用いた。測定の結果、IP測定面の均一性は、読み取り装置に起因し、一部の位置で約20\%程度低くなることがわかった。また、測定値の再現性及びフェーディング(Cl-36 75.4Bq/cm$^{2}$で10分暴露、暴露後60分)は、それぞれ約5\%,約1\%以内と非常に良かった。グローブ手部は、汚染分布や相対的な強度を確認することができ、サーベイメータによる固着性汚染の分布や相対強度の評価が難しい測定環境下でも、IPを用いることで評価が可能となり、作業者の被ばく低減対策のための効率的な汚染除去や最適な放射線防護措置の検討に適応できるものと考える。