2016年4月 - 2019年3月
コウノトリ野生復帰の全国展開と生物多様性の保全・再生に関する実践科学的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
コウノトリの野生復帰が開始されて10数年、私たちはこの間、再導入の実行をはじめとする「コウノトリ野生復帰の科学と実践」の全てを担ってきたが、2017年に繁殖地が近畿地方北部から徳島県、更には島根県へ拡大し、グランドデザインの中期目標「メタ個体群構造の再生」が現実のものとなりつつある。さらにフローターがつくるアンダーワールドの解明、ポテンシャルマップの作成、そして何よりも餌動物を育む氾濫原水域再生手法の提案と実行が進んでおり、生物多様性の保全策が現実味を帯びた課題となっている。域内・域外両個体群の遺伝的交流プランおよび官民学の合意形成手法に関しても進歩がみられ、今後の課題が明らかになった。
- ID情報
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- 課題番号 : 16H02994
- 体系的課題番号 : JP16H02994