2018年3月
点字使用の学習者を対象とした日本語能力試験「情報検索」問題の触読調査
日本語教育方法研究会 第50回研究会
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- 巻
- Vol.24
- 号
- No.2
- 開始ページ
- 118-119
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
視覚に障害があり点字を用いて日本語を学ぶ学習者を対象に、JLPT読解科目「情報検索」の問題を用いた調査を行った。「情報検索」は、広告やパンフレット、ビジネス文書などから必要な情報を見つけ出す問題である。精読ではない読み方が求められるため、1文字ずつ指で読む点字には適さないという判断から、現在、JLPT点字冊子試験では出題されていない。しかし、調査の結果、点字使用者においても、スキャニング等の読解ストラテジーが活用されていることが確認できた。ただし、そのトレーニングをする機会は少なく、十分な精度ではないことが、問題への解答内容及び事後インタビューによって確認された。