2016年3月
ウラン化合物の4d-5f共鳴光電子分光
日本物理学会第71回年次大会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 仙台
ウラン化合物に対して行ったU 4d-5f共鳴光電子分光実験の結果について報告する。ウラン化合物に対する共鳴光電子分光実験では、U 5d吸収端(hn~108eV)においてU 5f軌道散乱断面積の顕著な共鳴増大効果が報告されているのに対して、U 4d吸収端(hn~736eV)では共鳴増大効果が起こらないことが20年以上前から報告されている。しかし、幾つかのウラン化合物に対して価電子帯スペクトルのU 4d吸収端付近での振る舞いを詳細に調べてみたところ、弱いながらも明らかな共鳴増大効果があることが明らかとなった。本研究では、U 5f遍歴系から局在的、さらには重い電子系に対して共鳴光電子分光実験を行って、U 5f電子状態と共鳴増大効果の関係について議論する。