2021年3月20日
コウヨウザン人工林における3年間の表土移動量
第132回日本森林学会大会発表データベース
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- 開催年月日
- 2021年3月19日 - 2021年3月23日
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- ポスター発表
- 主催者
- 日本森林学会
コウヨウザン(Cunninghamia lanceolata)林における表土移動特性を明らかにするため,コウヨウザン林とヒノキ林に簡易土砂受け箱を設置して表土移動量を3年間観測した。本研究は2017年4~10月までの調査を渡辺ら(2018)にて報告しており,2020年4月まで調査結果を加えたものである。土砂受け箱の設置要因として被覆率条件(無処理区・落葉落枝除去区),傾斜条件(急・緩)を設定した。また,物質移動レート(g m-1 mm-1)を指標として他の樹種の林分を調べた既往の研究事例と比較検討した。設置条件に土砂粒径条件と観測期間条件を加え,4 元配置の分散分析を行った。単要因はすべて有意となったが,傾斜条件の寄与率は低い結果となった。また,2018年7月回収回までは物質移動レートは減少傾向であったが,2018年9月の回収回で物質移動レートが前回の約3倍に増え以後2019年7月まで物質移動レートが2018年7月回収回より増加傾向にあった。これは2018年7月の西日本豪雨災害の影響であったと考えられる。既往研究と比べると,前報と同じく,コウヨウザン林は表土保全の効果が高いとされるアカマツと広葉樹の混交林と同程度の物質移動レートとなった。
- リンク情報
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- 共同研究・競争的資金等の研究課題
- コウヨウザン及びヒノキ林の林地保全機能の解明