2018年3月
樹状細胞由来細胞株を用いて増幅したWT1特異的細胞傷害性T細胞(CTL)のINF-γ産生能の検討
新潟大学保健学雑誌 = Journal of health sciences of Niigata University
- 巻
- 15
- 号
- 1
- 開始ページ
- 9
- 終了ページ
- 17
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 新潟大学医学部保健学科
免疫チェックポイント阻害薬の臨床的効果により,抗原特異的細胞傷害性T細胞(CTL)が抗腫瘍作用において重要な役割を果たしていることが明らかとなった。腫瘍に対するCTLの臨床効果を予測する解析のためには,個別のヒトCTLの簡便なクローン性の増幅方法の開発が必要である。我々は,MLPC法と強力な抗原提示能を有する樹状細胞株PMDC11を用いてWT1特異的CTLのクローン性増幅を試みた。数個のCTLから4週間の培養によって増幅した細胞群にはWT1特異的IFN-γ産生が確認された。この抗原特異的CTLの簡便で効率的な増幅方法は,免疫チェックポイント阻害因子,T細胞受容体(TCR)や腫瘍特異的表面抗原の解析に応用可能と思われた。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 2188-4617
- 医中誌Web ID : 2019085611
- CiNii Articles ID : 120006763404
- CiNii Books ID : AA12680484