2018年3月
CpG-Bを用いた白血病性形質細胞様樹状細胞(PMDC11)における抗原特異的CTL誘導能の増強
新潟大学保健学雑誌
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- 巻
- 15
- 号
- 1
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 8
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 新潟大学医学部保健学科
本研究室では、樹立した白血病性形質細胞様樹状細胞株PMDC05へCD80遺伝子を導入することにより強力な抗原提示能をもつPMDC11を作成している。腫瘍細胞とその腫瘍に対する抗原特異的細胞傷害性T細胞(CTL)との間の免疫チェックポイントの強度に関する検査法開発を目指した基礎的研究としてPMDC11のCpG-Bによる機能の変化の有無と腫瘍抗原特異的CTLの増幅効果を検討した。CpG-B刺激は共抑制因子PD-L1及びPD-L2の発現を増加させることなく共刺激因子CD40及びCD83をわずかに高めた。WT1ペプチドパルスに加えてCpG-B刺激したPMDC11とWT1/MHC-tetramer+細胞との共培養を行ったところ、WT1ペプチド抗原特異的CTLの著しい増加が認められた。この培養法は、腫瘍抗原特異的CTLの機能解析において応用可能と考えられた。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 2188-4617
- 医中誌Web ID : S420580001