
矢部 直人
ヤベ ナオト (Naoto Yabe)
更新日: 11/28
基本情報
- 所属
- 東京都立大学 都市環境学部 准教授
- 学位
-
博士(理学)(東京都立大学)
- J-GLOBAL ID
- 201401070615996234
- researchmap会員ID
- B000241700
- 外部リンク
都市・人文地理学研究室
の中でも特に私の指導に興味がある学生さんへのメッセージ
都市・人文地理学は人文・社会科学の一分野です。広い意味では,人間や社会を対象として,地理学的なアプローチで研究します。具体的な研究テーマとして,これまで私がしてきた研究テーマの例を挙げると,人口の都心回帰現象,IT産業の立地,不動産証券投資,裏原宿のストリートファッション,働く女性の生活時間,訪日外国人の観光行動,江戸時代の城下町絵図などがあります。ばらばらのテーマを扱っているように見えるかもしれませんが,ほぼ一貫して,東京大都市圏を研究対象地域としています。私は自分の興味にしたがってきた結果,多くの人の支えがあり,さまざまな研究をすることができています。学生さんも,自分の興味があることを大事にするとよいのではないでしょうか。
研究テーマを絞るに当たって,すでに自分の興味・関心が定まっている人もそうではない人もいると思いますが,どちらの人にも強くおすすめしたいのが,世の中の動きを知ることです。世の中の動きと関係が薄いことを研究しても,独りよがりの趣味性の強いものになってしまいます。そうならないためには,新聞を読むことをおすすめします。ネットの上に散らばるバラバラの記事を読むよりも,特定の編集方針の下でコンパクトにまとめられた新聞を読むことで,効率よく世の中の動きを知ることができるからです。自分の興味・関心と,世の中で問題となっていること,両者が交差するところを見つけることができればまずは十分でしょう。
次に,どのように研究対象にアプローチするかという分析手法に関してです。私の得意な分析手法は計量的なデータ分析手法です。他分野でも使う基本的な多変量解析の手法から,少し高度な地理空間分析手法まで,さまざまな手法を使って研究をしてきました。現在では,企業の持つ大量のデータが利益を生む資産とみなされたり,行政でもデータに基づいた意思決定が強調されたりと,データ分析に対する社会的なニーズは大きくなっています。さしあたり,高度なデータ分析手法を理解していることは全く求めませんが,基本的な統計学の授業内容を理解しておくことは重要です。さらに,自分の知らない新しい分析手法や簡単なプログラミングにも挑戦する,好奇心のある人は大歓迎です。
しかし,計量的な分析手法は人によって向き不向きがあるので,私が指導する学生さんは必ず全員が使うというものではありません。おおまかに言うと半々くらいでしょうか。もちろん,計量的な分析手法以外のアプローチも使います。これまでの私の研究でも,可能な限り聞き取り調査と計量的な分析手法を併用してきました。聞き取り調査により,計量的な分析手法の結果を裏付けたり,妥当な解釈をみつけたりすることができるからです。聞き取り調査では,対象者の人生に触れる,そんな貴重な経験をすることもできました。
自分で集めたさまざまなデータを分析して,結果を解釈することには,人間や社会の一端を理解する純粋な面白さがあるでしょう。
ここで学んだことを活かして,自分の人生を,そしてひいては社会をより豊かにする志を持った人を歓迎します。
の中でも特に私の指導に興味がある学生さんへのメッセージ
都市・人文地理学は人文・社会科学の一分野です。広い意味では,人間や社会を対象として,地理学的なアプローチで研究します。具体的な研究テーマとして,これまで私がしてきた研究テーマの例を挙げると,人口の都心回帰現象,IT産業の立地,不動産証券投資,裏原宿のストリートファッション,働く女性の生活時間,訪日外国人の観光行動,江戸時代の城下町絵図などがあります。ばらばらのテーマを扱っているように見えるかもしれませんが,ほぼ一貫して,東京大都市圏を研究対象地域としています。私は自分の興味にしたがってきた結果,多くの人の支えがあり,さまざまな研究をすることができています。学生さんも,自分の興味があることを大事にするとよいのではないでしょうか。
研究テーマを絞るに当たって,すでに自分の興味・関心が定まっている人もそうではない人もいると思いますが,どちらの人にも強くおすすめしたいのが,世の中の動きを知ることです。世の中の動きと関係が薄いことを研究しても,独りよがりの趣味性の強いものになってしまいます。そうならないためには,新聞を読むことをおすすめします。ネットの上に散らばるバラバラの記事を読むよりも,特定の編集方針の下でコンパクトにまとめられた新聞を読むことで,効率よく世の中の動きを知ることができるからです。自分の興味・関心と,世の中で問題となっていること,両者が交差するところを見つけることができればまずは十分でしょう。
次に,どのように研究対象にアプローチするかという分析手法に関してです。私の得意な分析手法は計量的なデータ分析手法です。他分野でも使う基本的な多変量解析の手法から,少し高度な地理空間分析手法まで,さまざまな手法を使って研究をしてきました。現在では,企業の持つ大量のデータが利益を生む資産とみなされたり,行政でもデータに基づいた意思決定が強調されたりと,データ分析に対する社会的なニーズは大きくなっています。さしあたり,高度なデータ分析手法を理解していることは全く求めませんが,基本的な統計学の授業内容を理解しておくことは重要です。さらに,自分の知らない新しい分析手法や簡単なプログラミングにも挑戦する,好奇心のある人は大歓迎です。
しかし,計量的な分析手法は人によって向き不向きがあるので,私が指導する学生さんは必ず全員が使うというものではありません。おおまかに言うと半々くらいでしょうか。もちろん,計量的な分析手法以外のアプローチも使います。これまでの私の研究でも,可能な限り聞き取り調査と計量的な分析手法を併用してきました。聞き取り調査により,計量的な分析手法の結果を裏付けたり,妥当な解釈をみつけたりすることができるからです。聞き取り調査では,対象者の人生に触れる,そんな貴重な経験をすることもできました。
自分で集めたさまざまなデータを分析して,結果を解釈することには,人間や社会の一端を理解する純粋な面白さがあるでしょう。
ここで学んだことを活かして,自分の人生を,そしてひいては社会をより豊かにする志を持った人を歓迎します。
研究分野
1経歴
5-
2020年4月 - 現在
-
2015年10月 - 2020年3月
-
2012年4月 - 2015年9月
-
2010年4月 - 2012年3月
-
2008年6月 - 2010年3月
学歴
3-
2004年4月 - 2007年3月
-
2002年4月 - 2004年3月
-
- 2002年3月
委員歴
16-
2023年8月 - 現在
-
2022年4月 - 現在
-
2020年10月 - 現在
-
2020年4月 - 現在
-
2018年4月 - 現在
-
2022年4月 - 2023年3月
-
2018年4月 - 2022年3月
-
2016年4月 - 2020年3月
-
2015年4月 - 2015年9月
-
2013年10月 - 2015年3月
-
2014年4月 - 2014年9月
-
2010年4月 - 2014年3月
-
2013年1月 - 2013年9月
-
2011年4月 - 2012年3月
-
2008年4月 - 2010年3月
-
2005年4月 - 2006年3月
受賞
1論文
36-
Geographical profiling incorporating neighbourhood‐level factors using spatial interaction modellingJournal of Investigative Psychology and Offender Profiling 2023年 査読有り
-
ISPRS International Journal of Geo-Information 11(6) 346-346 2022年6月 査読有り
-
GISー理論と応用 30(1) 19-26 2022年6月 査読有り最終著者責任著者
-
New ESRI Working Paper (62) 1-29 2022年3月 筆頭著者
-
Transportation Research Interdisciplinary Perspectives 10 100343-100343 2021年6月 査読有り筆頭著者責任著者
-
New ESRI Working Paper (55) 1-40 2021年4月 筆頭著者
-
Preventive Medicine Reports 21 101306-101306 2021年3月 査読有り
-
ESRI Research Note 2019(47) 1-17 2019年6月
-
都市地理学 14 154-161 2019年3月
-
人文地理学会大会 研究発表要旨 2019 26-27 2019年
-
観光科学研究 10(10) 93-97 2017年3月
-
理論地理学ノート 18(18) 39-48 2016年3月
-
教育実践学論集 17(17) 213-218 2016年3月
-
Geographical Reports of Tokyo Metropolitan University 50 73-80 2015年3月
-
地学雑誌 123(2) 269-284 2014年4月 査読有り
-
ENTER 2014 Proceedings of the International Conference in Dublin, Ireland 115-127 2014年 査読有り
-
上越社会研究 28(28) 1-8 2013年10月
-
GIS : 理論と応用 = Theory and applications of GIS 21(1) 35-46 2013年6月30日 査読有り
-
人文地理 65(3) 264-278 2013年6月 査読有り
-
情報処理学会デジタルプラクティス 3(4) 262-271 2012年10月 査読有り
MISC
16-
地理月報 (566) 10-11 2022年5月
-
人文地理 71(3) 257-261 2019年10月
-
多摩のあゆみ (168) 104-105 2017年11月
-
GISNEXT 60 71-71 2017年7月
-
地理 60(5) 76-81 2015年5月
-
GIS―理論と応用 22(1) 55-56 2014年6月
-
観光情報学会全国大会発表概要集, 2011 8 50-51 2011年
-
Geographical Review of Japan 82 207-208 2010年5月
-
日本観光研究学会全国大会学術論文集 24 229-232 2009年11月
-
人文地理 61(3) 221-223 2009年6月
-
地理 51(6) 70-73 2006年6月
-
地理 49(12) 70-74 2004年12月
-
季刊地理学 = Quarterly journal of geography 56(3) 175-175 2004年9月30日
-
地理 49(8) 79-83 2004年8月
-
地理 49(7) 70-73 2004年7月
書籍等出版物
16-
丸善出版 2023年1月 (ISBN: 9784621307939)
-
放送大学教育振興会 2022年3月 (ISBN: 9784595323249)
-
古今書院 2022年2月 (ISBN: 9784772242288)
-
二宮書店 2021年3月
-
朝倉書店 2020年11月
-
朝倉書店 2020年4月
-
原書房 2018年6月
-
Springer 2018年3月
-
風間書房 2018年3月
-
二宮書店 2018年3月
-
放送大学教育振興会 2018年3月
-
Springer 2016年5月
-
Tohoku University Press 2015年2月
-
ナカニシヤ出版 2015年2月
-
北越出版 2014年3月
-
丸善 2013年8月
講演・口頭発表等
49-
CSIS DAYS 2023「全国共同利用研究発表大会」 2023年11月25日
-
日本地理学会2023年春季学術大会 2023年3月25日
-
日本行動計量学会第50回大会 2022年8月30日
-
第65回土木計画学研究発表会・春大会 2022年6月4日
-
日本地理学会2022年春季学術大会 2022年3月20日
-
Society for Police and Criminal Psychology Conference 2021 2021年9月30日
-
日本行動計量学会第49回大会 2021年8月30日
-
日本法科学技術学会第26回学術集会 2020年11月12日
-
日本地理学会2020年秋季学術大会 2020年11月1日
-
第29回地理情報システム学会学術研究発表大会 2020年10月24日
-
日本行動計量学会第48回大会 2020年9月3日
-
第58回ESRI-経済政策フォーラム 2019年11月25日
-
2019年人文地理学会大会 2019年11月17日
-
日本地理学会2019年秋季学術大会 2019年9月21日
-
愛知大学三遠南信地域連携研究センター越境地域政策研究フォーラム分科会3「観光」 2018年12月22日
-
首都大学東京地域共創科学研究センター・研究環共催国際フォーラム「大都市圏におけるジェントリフィケーション」 2018年9月21日
-
2018年GRECO会 2018年3月24日
-
日本地理学会2018年春季学術大会 2018年3月22日
-
観光情報学会第12回全国大会 2015年6月19日
担当経験のある科目(授業)
6所属学協会
9共同研究・競争的資金等の研究課題
15-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽) 2022年6月 - 2025年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C) 2022年4月 - 2025年3月
-
総合地球環境学研究所 実践FS 2022年4月 - 2023年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B) 2020年4月 - 2023年3月
-
JSPS 科研費 基盤研究(A) 2017年4月 - 2022年3月
-
JSPS 科研費 基盤研究(C) 2016年4月 - 2020年3月
-
文部科学省 科学研究費補助金 基盤研究(B) 2014年4月 - 2018年3月
-
文部科学省 科学研究費補助金 基盤研究(A) 2012年4月 - 2016年3月
-
文部科学省 科学研究費補助金 基盤研究(C) 2012年4月 - 2015年3月
-
文部科学省 科学研究費補助金 若手研究(B) 2011年4月 - 2014年3月
-
独立行政法人科学技術振興機構 問題解決型サービス科学研究開発プログラム 2010年10月 - 2013年9月
-
社団法人日本能率協会 観光経営マネジメントの人材育成のための共同研究 2011年4月 - 2012年3月
-
財団法人福武学術文化振興財団 歴史学・地理学研究助成 2011年4月 - 2012年3月
-
財団法人日本交通公社 観光産業の人材育成のための産学共同研究 2010年4月 - 2011年3月
-
文部科学省 科学研究費補助金 若手研究(B) 2009年4月 - 2011年3月