矢部直人

J-GLOBALへ         更新日: 19/01/04 21:19
 
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研究者氏名
矢部直人
 
ヤベ ナオト
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/r/10534068.ja.html
所属
首都大学東京
部署
都市環境学部
職名
准教授
学位
博士(理学)(東京都立大学)

プロフィール

都市・人文地理学研究室
の中でも特に私の指導に興味がある学生さんへのメッセージ

都市・人文地理学は人文・社会科学の一分野です。広い意味では,人間や社会を対象として,地理学的なアプローチで研究します。具体的な研究テーマとして,これまで私がしてきた研究テーマの例を挙げると,人口の都心回帰現象,IT産業の立地,不動産証券投資,裏原宿のストリートファッション,働く女性の生活時間,訪日外国人の観光行動,江戸時代の城下町絵図などがあります。ばらばらのテーマを扱っているように見えるかもしれませんが,ほぼ一貫して,東京大都市圏を研究対象地域としています。私は自分の興味にしたがってきた結果,多くの人の支えがあり,さまざまな研究をすることができています。学生さんも,自分の興味があることを大事にするとよいのではないでしょうか。

研究テーマを絞るに当たって,すでに自分の興味・関心が定まっている人もそうではない人もいると思いますが,どちらの人にも強くおすすめしたいのが,世の中の動きを知ることです。世の中の動きと関係が薄いことを研究しても,独りよがりの趣味性の強いものになってしまいます。そうならないためには,新聞を読むことをおすすめします。ネットの上に散らばるバラバラの記事を読むよりも,特定の編集方針の下でコンパクトにまとめられた新聞を読むことで,効率よく世の中の動きを知ることができるからです。自分の興味・関心と,世の中で問題となっていること,両者が交差するところを見つけることができればまずは十分でしょう。

次に,どのように研究対象にアプローチするかという分析手法に関してです。私の得意な分析手法は計量的なデータ分析手法です。他分野でも使う基本的な多変量解析の手法から,少し高度な地理空間分析手法まで,さまざまな手法を使って研究をしてきました。現在では,企業の持つ大量のデータが利益を生む資産とみなされたり,行政でもデータに基づいた意思決定が強調されたりと,データ分析に対する社会的なニーズは大きくなっています。さしあたり,高度なデータ分析手法を理解していることは全く求めませんが,基本的な統計学の授業内容を理解しておくことは重要です。さらに,自分の知らない新しい分析手法や簡単なプログラミングにも挑戦する,好奇心のある人は大歓迎です。

しかし,計量的な分析手法は人によって向き不向きがあるので,私が指導する学生さんは必ず全員が使うというものではありません。おおまかに言うと半々くらいでしょうか。もちろん,計量的な分析手法以外のアプローチも使います。これまでの私の研究でも,可能な限り聞き取り調査と計量的な分析手法を併用してきました。聞き取り調査により,計量的な分析手法の結果を裏付けたり,妥当な解釈をみつけたりすることができるからです。聞き取り調査では,対象者の人生に触れる,そんな貴重な経験をすることもできました。

自分で集めたさまざまなデータを分析して,結果を解釈することには,人間や社会の一端を理解する純粋な面白さがあるでしょう。
ここで学んだことを活かして,自分の人生を,そしてひいては社会をより豊かにする志を持った人を歓迎します。

研究分野

 
 

経歴

 
2015年10月
 - 
現在
首都大学東京 都市環境学部地理環境学科 准教授
 
2012年4月
 - 
2015年9月
上越教育大学 学校教育研究科人文・社会教育学系 准教授
 
2010年4月
 - 
2012年3月
首都大学東京 都市環境学部自然・文化ツーリズムコース 助教
 
2008年6月
 - 
2010年3月
首都大学東京 都市環境学部自然・文化ツーリズムコース 特任助教
 

学歴

 
2004年4月
 - 
2007年3月
東京都立大学大学院 理学研究科 地理科学専攻博士課程
 
2002年4月
 - 
2004年3月
東京都立大学大学院 理学研究科 地理科学専攻修士課程
 
 
 - 
2002年3月
東京都立大学 理学部 地理学科
 

委員歴

 
2018年4月
 - 
現在
日本地理学会  代議員
 
2018年4月
 - 
現在
内閣府経済社会総合研究所  研究協力員
 
2016年4月
 - 
現在
日本地理学会  集会専門委員会委員
 
2015年4月
 - 
2015年9月
東北地理学会  2015年度秋季学術大会(上越教育大学)大会準備委員
 
2013年10月
 - 
2015年3月
新潟県上越市  みんなで防犯安全安心まちづくり推進会議委員
 

受賞

 
2011年3月
国土交通省観光庁 「観光統計を活用した実証分析に関する論文」審査委員会奨励賞
 

Misc

 
新井智一著『大都市圏郊外の新しい政治・行政地理学―米軍基地・環境・ジェンダー』(書評)
矢部直人
多摩のあゆみ   (168) 104-105   2017年11月
高田城下絵図の作製状況を推測する
矢部直人
GISNEXT   60 71-71   2017年7月
米軍基地のイメージを活かした住宅地―米軍ハウスが残る埼玉県入間市のジョンソンタウン―
矢部直人
地理   60(5) 76-81   2015年5月
張 長平著『観光分析 計量的アプローチと応用』(書評)
矢部直人
GIS―理論と応用   22(1) 55-56   2014年6月
YABE Naoto
Geographical Review of Japan   82 207-208   2010年5月

書籍等出版物

 
Tokyo as a Global City: New Geographical Perspectives
矢部直人 (担当:分担執筆, 範囲:Central Tokyo as a place for raising children while working)
Springer   2018年3月   
社会科教科内容構成学の探求―教科専門からの発信
矢部直人 (担当:分担執筆, 範囲:教員養成系大学・学部におけるGIS教育の分析―教科内容学の視点を用いて)
風間書房   2018年3月   
ツーリズムの地理学―観光から考える地域の魅力
矢部直人 (担当:分担執筆, 範囲:東京・裏原宿におけるアパレル小売店の集積に関する研究)
二宮書店   2018年3月   
現代人文地理学
矢部直人 (担当:分担執筆, 範囲:GISの普及と人文地理学,世界都市の都心空間,都市空間とエスニシティ・観光)
放送大学教育振興会   2018年3月   
Global Perspectives of Service Science: Japan
矢部直人 (担当:分担執筆, 範囲:Service Design in Tourism: Encouraging a cooperative relationship between professional design and non-professional design.)
Springer   2016年5月   

講演・口頭発表等

 
訪日外国人旅行者の周遊地域の分析
矢部直人
愛知大学三遠南信地域連携研究センター越境地域政策研究フォーラム分科会3「観光」   2018年12月22日   
東京都心部におけるジェントリファイヤーの生活時間
矢部直人
首都大学東京地域共創科学研究センター・研究環共催国際フォーラム「大都市圏におけるジェントリフィケーション」   2018年9月21日   
ベクトルの空間的自己相関と地理的加重2次元回帰分析
矢部直人
2018年GRECO会   2018年3月24日   
地理的加重2次元回帰による高田城下町絵図の分析
矢部直人
日本地理学会2018年春季学術大会   2018年3月22日   
配列解析を用いた上野動物園来園者の園内行動分析の試み
川瀬純也, 矢部直人, 伊藤史子
観光情報学会第12回全国大会   2015年6月19日   

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
地理的マルチレベル現象の解明に向けた基盤的データの構築
JSPS: 科研費 基盤研究(A)
研究期間: 2017年4月 - 2022年3月    代表者: 埴淵 知哉
東京大都市圏都心および郊外における夫婦共働き世帯の生活時間に関する研究
JSPS: 科研費 基盤研究(C)
研究期間: 2016年4月 - 2020年3月    代表者: 矢部 直人
教科教育と教科専門を架橋する社会科内容構成に関する基礎的研究
文部科学省: 科学研究費補助金 基盤研究(B)
研究期間: 2014年4月 - 2018年3月    代表者: 松田 愼也
持続可能な都市空間の形成に向けた都市地理学の再構築
文部科学省: 科学研究費補助金 基盤研究(A)
研究期間: 2012年4月 - 2016年3月    代表者: 日野 正輝
歴史的町並みにおける生活の様相への訪問客のまなざしの生成に関する研究
文部科学省: 科学研究費補助金 基盤研究(C)
研究期間: 2012年4月 - 2015年3月    代表者: 直井 岳人