Naoto Yabe
(矢部 直人)
Modified on: 04/15
Profile Information
- Affiliation
- Tokyo Metropolitan University
- Degree
-
博士(理学)(東京都立大学)
- J-GLOBAL ID
- 201401070615996234
- researchmap Member ID
- B000241700
- External link
都市・人文地理学研究室
の中でも特に私の指導に興味がある学生さんへのメッセージ
都市・人文地理学は人文・社会科学の一分野です。広い意味では,人間や社会を対象として,地理学的なアプローチで研究します。具体的な研究テーマとして,これまで私がしてきた研究テーマの例を挙げると,人口の都心回帰現象,IT産業の立地,不動産証券投資,裏原宿のストリートファッション,働く女性の生活時間,訪日外国人の観光行動,江戸時代の城下町絵図などがあります。ばらばらのテーマを扱っているように見えるかもしれませんが,ほぼ一貫して,東京大都市圏を研究対象地域としています。私は自分の興味にしたがってきた結果,多くの人の支えがあり,さまざまな研究をすることができています。学生さんも,自分の興味があることを大事にするとよいのではないでしょうか。
研究テーマを絞るに当たって,すでに自分の興味・関心が定まっている人もそうではない人もいると思いますが,どちらの人にも強くおすすめしたいのが,世の中の動きを知ることです。世の中の動きと関係が薄いことを研究しても,独りよがりの趣味性の強いものになってしまいます。そうならないためには,新聞を読むことをおすすめします。ネットの上に散らばるバラバラの記事を読むよりも,特定の編集方針の下でコンパクトにまとめられた新聞を読むことで,効率よく世の中の動きを知ることができるからです。自分の興味・関心と,世の中で問題となっていること,両者が交差するところを見つけることができればまずは十分でしょう。
次に,どのように研究対象にアプローチするかという分析手法に関してです。私の得意な分析手法は計量的なデータ分析手法です。他分野でも使う基本的な多変量解析の手法から,少し高度な地理空間分析手法まで,さまざまな手法を使って研究をしてきました。現在では,企業の持つ大量のデータが利益を生む資産とみなされたり,行政でもデータに基づいた意思決定が強調されたりと,データ分析に対する社会的なニーズは大きくなっています。さしあたり,高度なデータ分析手法を理解していることは全く求めませんが,基本的な統計学の授業内容を理解しておくことは重要です。さらに,自分の知らない新しい分析手法や簡単なプログラミングにも挑戦する,好奇心のある人は大歓迎です。
しかし,計量的な分析手法は人によって向き不向きがあるので,私が指導する学生さんは必ず全員が使うというものではありません。おおまかに言うと半々くらいでしょうか。もちろん,計量的な分析手法以外のアプローチも使います。これまでの私の研究でも,可能な限り聞き取り調査と計量的な分析手法を併用してきました。聞き取り調査により,計量的な分析手法の結果を裏付けたり,妥当な解釈をみつけたりすることができるからです。聞き取り調査では,対象者の人生に触れる,そんな貴重な経験をすることもできました。
自分で集めたさまざまなデータを分析して,結果を解釈することには,人間や社会の一端を理解する純粋な面白さがあるでしょう。
ここで学んだことを活かして,自分の人生を,そしてひいては社会をより豊かにする志を持った人を歓迎します。
の中でも特に私の指導に興味がある学生さんへのメッセージ
都市・人文地理学は人文・社会科学の一分野です。広い意味では,人間や社会を対象として,地理学的なアプローチで研究します。具体的な研究テーマとして,これまで私がしてきた研究テーマの例を挙げると,人口の都心回帰現象,IT産業の立地,不動産証券投資,裏原宿のストリートファッション,働く女性の生活時間,訪日外国人の観光行動,江戸時代の城下町絵図などがあります。ばらばらのテーマを扱っているように見えるかもしれませんが,ほぼ一貫して,東京大都市圏を研究対象地域としています。私は自分の興味にしたがってきた結果,多くの人の支えがあり,さまざまな研究をすることができています。学生さんも,自分の興味があることを大事にするとよいのではないでしょうか。
研究テーマを絞るに当たって,すでに自分の興味・関心が定まっている人もそうではない人もいると思いますが,どちらの人にも強くおすすめしたいのが,世の中の動きを知ることです。世の中の動きと関係が薄いことを研究しても,独りよがりの趣味性の強いものになってしまいます。そうならないためには,新聞を読むことをおすすめします。ネットの上に散らばるバラバラの記事を読むよりも,特定の編集方針の下でコンパクトにまとめられた新聞を読むことで,効率よく世の中の動きを知ることができるからです。自分の興味・関心と,世の中で問題となっていること,両者が交差するところを見つけることができればまずは十分でしょう。
次に,どのように研究対象にアプローチするかという分析手法に関してです。私の得意な分析手法は計量的なデータ分析手法です。他分野でも使う基本的な多変量解析の手法から,少し高度な地理空間分析手法まで,さまざまな手法を使って研究をしてきました。現在では,企業の持つ大量のデータが利益を生む資産とみなされたり,行政でもデータに基づいた意思決定が強調されたりと,データ分析に対する社会的なニーズは大きくなっています。さしあたり,高度なデータ分析手法を理解していることは全く求めませんが,基本的な統計学の授業内容を理解しておくことは重要です。さらに,自分の知らない新しい分析手法や簡単なプログラミングにも挑戦する,好奇心のある人は大歓迎です。
しかし,計量的な分析手法は人によって向き不向きがあるので,私が指導する学生さんは必ず全員が使うというものではありません。おおまかに言うと半々くらいでしょうか。もちろん,計量的な分析手法以外のアプローチも使います。これまでの私の研究でも,可能な限り聞き取り調査と計量的な分析手法を併用してきました。聞き取り調査により,計量的な分析手法の結果を裏付けたり,妥当な解釈をみつけたりすることができるからです。聞き取り調査では,対象者の人生に触れる,そんな貴重な経験をすることもできました。
自分で集めたさまざまなデータを分析して,結果を解釈することには,人間や社会の一端を理解する純粋な面白さがあるでしょう。
ここで学んだことを活かして,自分の人生を,そしてひいては社会をより豊かにする志を持った人を歓迎します。
Research Areas
1Research History
5-
Apr, 2012 - Sep, 2015
-
Apr, 2010 - Mar, 2012
-
Jun, 2008 - Mar, 2010
Education
3-
Apr, 2004 - Mar, 2007
-
Apr, 2002 - Mar, 2004
Committee Memberships
17-
Dec, 2023 - Present
-
Aug, 2023 - Present
-
Apr, 2022 - Present
-
Oct, 2020 - Present
-
Apr, 2018 - Present
-
Apr, 2020 - Mar, 2024
-
Apr, 2022 - Mar, 2023
-
Apr, 2018 - Mar, 2022
-
Apr, 2016 - Mar, 2020
-
Apr, 2015 - Sep, 2015
-
Oct, 2013 - Mar, 2015
-
Apr, 2014 - Sep, 2014
-
Apr, 2010 - Mar, 2014
-
Jan, 2013 - Sep, 2013
-
Apr, 2011 - Mar, 2012
-
Apr, 2008 - Mar, 2010
-
Apr, 2005 - Mar, 2006
Awards
1-
Mar, 2011
Papers
40-
ISPRS International Journal of Geo-Information, 13(4) 124, Apr, 2024 Peer-reviewed
-
Geographical Reports of Tokyo Metropolitan University, 59 65-72, Mar 19, 2024 Last author
-
E-journal GEO, 19(1) 98-113, Mar 15, 2024 Peer-reviewed
-
Behaviormetrika, Dec 15, 2023 Peer-reviewed
-
Geographical profiling incorporating neighbourhood‐level factors using spatial interaction modellingJournal of Investigative Psychology and Offender Profiling, 2023 Peer-reviewed
-
ISPRS International Journal of Geo-Information, 11(6) 346-346, Jun, 2022 Peer-reviewed
-
Theory and Applications of GIS, 30(1) 19-26, Jun, 2022 Peer-reviewedLast authorCorresponding author
-
New ESRI Working Paper, (62) 1-29, Mar, 2022 Lead author
-
Transportation Research Interdisciplinary Perspectives, 10 100343-100343, Jun, 2021 Peer-reviewedLead authorCorresponding author
-
New ESRI Working Paper, (55) 1-40, Apr, 2021 Lead author
-
Preventive Medicine Reports, 21 101306-101306, Mar, 2021 Peer-reviewed
-
ESRI Research Note, 2019(47) 1-17, Jun, 2019
-
Urban Geography of Japan, 14 154-161, Mar, 2019
-
ABSTRACTS of the Annual Meeting, The Human Geographical Society of Japan, 2019 26-27, 2019
-
Notes on Theoretical Geography, 18(18) 39-48, Mar, 2016
-
Journal for the Science of Schooling, 17(17) 213-218, Mar, 2016
-
Geographical Reports of Tokyo Metropolitan University, 50 73-80, Mar, 2015
-
Time Budgets of Working Mothers Living in Central Tokyo : An Analysis of the Impacts of the InternetJournal of Geography, 123(2) 269-284, Apr, 2014 Peer-reviewed
-
ENTER 2014 Proceedings of the International Conference in Dublin, Ireland, 115-127, 2014 Peer-reviewed
Misc.
16-
地理月報, (566) 10-11, May, 2022
-
Nov 17, 2020 Lead authorCorresponding author
-
人文地理, 71(3) 257-261, Oct, 2019
-
多摩のあゆみ, (168) 104-105, Nov, 2017
-
GISNEXT, 60 71-71, Jul, 2017
-
地理, 60(5) 76-81, May, 2015
-
GIS―理論と応用, 22(1) 55-56, Jun, 2014
-
観光情報学会全国大会発表概要集, 2011, 8 50-51, 2011
-
Geographical Review of Japan, 82 207-208, May, 2010
-
Proceedings of JITR annual conference, 24 229-232, Nov, 2009
-
人文地理, 61(3) 221-223, Jun, 2009
-
地理, 51(6) 70-73, Jun, 2006
-
地理, 49(12) 70-74, Dec, 2004
-
季刊地理学 = Quarterly journal of geography, 56(3) 175-175, Sep 30, 2004
-
地理, 49(8) 79-83, Aug, 2004
-
地理, 49(7) 70-73, Jul, 2004
Books and Other Publications
16-
丸善出版, Jan, 2023 (ISBN: 9784621307939)
-
放送大学教育振興会, Mar, 2022 (ISBN: 9784595323249)
-
古今書院, Feb, 2022 (ISBN: 9784772242288)
-
Ninomiya Publishing, Mar, 2021
-
Asakura Publishing, Nov, 2020
-
Asakura Publishing, Apr, 2020
-
原書房, Jun, 2018
-
Springer, Mar, 2018
-
風間書房, Mar, 2018
-
二宮書店, Mar, 2018
-
放送大学教育振興会, Mar, 2018
-
Springer, May, 2016
-
Tohoku University Press, Feb, 2015
-
ナカニシヤ出版, Feb, 2015
-
北越出版, Mar, 2014
-
Maruzen Publishing, Aug, 2013
Presentations
49-
CSIS DAYS 2023「全国共同利用研究発表大会」, Nov 25, 2023
-
The General Meeting of the AJG Spring 2023, Mar 25, 2023
-
日本行動計量学会第50回大会, Aug 30, 2022
-
第65回土木計画学研究発表会・春大会, Jun 4, 2022
-
The Academic Meeting of the AJG Spring 2022, Mar 20, 2022
-
Society for Police and Criminal Psychology Conference 2021, Sep 30, 2021
-
日本行動計量学会第49回大会, Aug 30, 2021
-
日本法科学技術学会第26回学術集会, Nov 12, 2020
-
The Academic Meeting of the AJG Autumn 2019, Nov 1, 2020
-
第29回地理情報システム学会学術研究発表大会, Oct 24, 2020
-
日本行動計量学会第48回大会, Sep 3, 2020
-
The 58th ESRI Economic Policy Forum, Nov 25, 2019
-
2019 Annual Meeting of the Human Geographical Society of Japan, Nov 17, 2019
-
The Academic Meeting of the AJG Autumn 2019, Sep 21, 2019
-
International Cartographic Conference 2019, Jul 18, 2019
-
愛知大学三遠南信地域連携研究センター越境地域政策研究フォーラム分科会3「観光」, Dec 22, 2018
-
首都大学東京地域共創科学研究センター・研究環共催国際フォーラム「大都市圏におけるジェントリフィケーション」, Sep 21, 2018
-
2018年GRECO会, Mar 24, 2018
-
観光情報学会第12回全国大会, Jun 19, 2015
Teaching Experience
6-
Apr, 2022 - Present
-
Apr, 2018 - Mar, 2022
-
Apr, 2012 - Sep, 2015
Professional Memberships
9Research Projects
15-
Research Project, Research Institute for Humanity and Nature, Apr, 2022 - Mar, 2029
-
科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽), 挑戦的研究(萌芽), 日本学術振興会, Jun, 2022 - Mar, 2025
-
Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C), Grant-in-Aid for Scientific Research (C), Japan Society for the Promotion of Science, Apr, 2022 - Mar, 2025
-
Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (B), Grant-in-Aid for Scientific Research (B), Japan Society for the Promotion of Science, Apr, 2020 - Mar, 2023
-
科研費 基盤研究(A), JSPS, Apr, 2017 - Mar, 2022
-
科研費 基盤研究(C), JSPS, Apr, 2016 - Mar, 2020
-
科学研究費補助金 基盤研究(B), 文部科学省, Apr, 2014 - Mar, 2018
-
科学研究費補助金 基盤研究(A), 文部科学省, Apr, 2012 - Mar, 2016
-
科学研究費補助金 基盤研究(C), 文部科学省, Apr, 2012 - Mar, 2015
-
科学研究費補助金 若手研究(B), 文部科学省, Apr, 2011 - Mar, 2014
-
問題解決型サービス科学研究開発プログラム, 独立行政法人科学技術振興機構, Oct, 2010 - Sep, 2013
-
観光経営マネジメントの人材育成のための共同研究, 社団法人日本能率協会, Apr, 2011 - Mar, 2012
-
歴史学・地理学研究助成, 財団法人福武学術文化振興財団, Apr, 2011 - Mar, 2012
-
観光産業の人材育成のための産学共同研究, 財団法人日本交通公社, Apr, 2010 - Mar, 2011
-
科学研究費補助金 若手研究(B), 文部科学省, Apr, 2009 - Mar, 2011