2015年4月 - 2019年3月
3Dデータを用いた錯視効果による装飾彫刻の表現手法の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究
装飾彫刻はモチーフの実態を忠実に彫るというよりは、必要となる材料の大きさ・設置位置・強度等を考慮した上で、意図的にデフォルメして、錯視を随所に盛り込むことでその造形を成立させていると考えられている。本研究では、モチーフの歪ませ方等を3Dデータから検証し、装飾彫刻における錯視効果の原理を彫刻実技者の視点より考察した。
本研究は主に愛知県内々神社拝殿の蟇股『龍』の3Dデータを用いて、「拝観者の視点による見え方の違い」、「下絵と彫刻の関係性」、「錯視効果の検証」について考察を行った。その結果、計画的に顔を歪ませることで、特定の視点に対して彫刻としての感覚的な完成度を高めている点を指摘した。
本研究は主に愛知県内々神社拝殿の蟇股『龍』の3Dデータを用いて、「拝観者の視点による見え方の違い」、「下絵と彫刻の関係性」、「錯視効果の検証」について考察を行った。その結果、計画的に顔を歪ませることで、特定の視点に対して彫刻としての感覚的な完成度を高めている点を指摘した。
- ID情報
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- 課題番号 : 15K12832
- 体系的課題番号 : JP15K12832