論文

査読有り
2021年1月31日

和気富士登山道における幼児を同行した親子登山時の心拍応答

地域環境保健福祉研究
  • 吉岡哲
  • 山口英峰
  • 斎藤辰哉
  • 髙橋康輝
  • 西村一樹
  • 椎葉大輔
  • 天岡寛
  • 飯田智行
  • 枝松千尋
  • 早田剛
  • 飯塚智之
  • 関和俊
  • 荒谷友里恵
  • 雲津英子
  • 小野寺昇
  • 全て表示

23
1
開始ページ
15
終了ページ
18
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
香川環境保健福祉学会

親子登山時の親の身体的・精神的負荷は、子どもを連れていない登山よりも高く、それらの負荷は、登山という運動負荷に加え、ザック重量、周囲への配慮やパーティの構成等、様々な要因により影響されるものと考える。本研究は、予備研究として、それらの要因の内、パーティの構成に着目し、パーティ内の幼児の有無が親子登山実施時の親の身体的負荷を、心拍数を指標として検討することを目的とした。7家族、23名が登山に参加し、そのうち、6家族、19名を調査対象とした。調査は、和気富士登山道(岡山県)にて、2016年8月に実施した。登山口から観音山までの心拍数を測定し、指定した4ヶ所の休憩地点で到着時の心拍数を記録した。得られた結果を、幼児を連れた2パーティ(親:n=3、36〜41歳、子:n=4、6〜10歳)と幼児を連れていない4パーティ(親:n=5、36〜42歳、子:n=5、6〜11歳)に分けて、検討した。両パーティともに、親と子の心拍数は、類似した変化を示したものの、幼児を連れていないパーティの親の心拍数は、子よりも低い傾向を示したのに対し、幼児を連れたパーティの親の心拍数は、子よりも高い傾向を示した。幼児を連れての登山は、就学児を連れての登山以上に、親が配慮しなければならず、このことが、親の身体的負荷の増大につながった可能性を示唆する。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 1343-9286
  • 医中誌Web ID : V316450003

エクスポート
BibTeX RIS