基本情報

所属
独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所 埋蔵文化財センター 研究員
学位
博士(学術)(総合研究大学院大学)

J-GLOBAL ID
200901011607093130

私の専門分野は考古学です。
主な研究テーマは、「文化財のデジタル記録とその活用」と「景観考古学」の2つです。これまで、日本各地・ロシア・インド・ウズベキスタン・モンゴル・インドネシアなどで遺跡の調査をしてきました。

研究テーマ1「文化財のデジタル記録とその活用」
1つめの研究テーマは、文化財のデジタル記録とその活用です。近年、文化財を未来に残し伝えるため、さらなる保存保護を前提としつつ、活用を計画的に推進することが求められています。そうした背景にあって、文化財のデジタル記録とその活用は、文化財の調査研究・保存保護・活用に大きく貢献できると考えています。

そこで現在、目的に応じた文化財のデジタル記録の方法や、それら記録したデータの管理方法、そして広く社会に還元できるような情報活用の方法を研究しています。

記録の方法は、高度な知識や高価な機器を必ずしも必要としない三次元記録の方法を中心に、文化財の情報をより豊かに、より簡便に記録する方法の調査研究・洗練・確立・普及に取り組んでいます。この研究を進めることがで、文化財の調査研究に役立つほか、被災した文化財の迅速な記録や、修復等に必須の被災前の平時の文化財の状況を専門家でなくとも定期的に残すことができるようになります。

活用の方法では、インターネットを用いた文化財の三次元モデルの公開はもちろん、三次元プリンタなどを用いたレプリカ作成、XR(AR・VR・MR)を用いた共体験展示手法の開発、ワークショップなどを開催して文化財のデジタル記録の具体的な方法の普及、収集したデータのオープンデータ化のための検討や、Minecraft(マインクラフト)といったゲームへの活用も実際に進めています。

研究テーマ2「景観考古学」
景観は人と環境の相互作用から再生産されるものと考え、人と人、人と物と社会の関係を景観の視点から探ろうとしています。そのためには、土器などの遺物の研究をはじめ、住居施設などの遺構の空間構成、集落遺跡や墓地遺跡がどのような場にあるかといった立地など、人が生み出す物質文化だけでなく人をとりまく自然環境を知るための様々な情報を収集し、総合して検討する方法が必要だと考えました。

そのための方策の1つとして、遺物・遺構・遺跡の三次元デジタル記録や、衛星画像等を利用した地形情報の収集、GIS(地理情報システム)を用いたそれらデータの総合と空間解析をおこない、過去の景観をシミュレーションすることによって、時空間的な景観変化と社会動態の関係を捉えようとしています。


委員歴

  1

論文

  65

MISC

  24

書籍等出版物

  20

講演・口頭発表等

  116

共同研究・競争的資金等の研究課題

  7