[目的]理学療法学科初年次学生の装具に関する認識を明確にし、装具学の卒前教育における留意点を見出すことを目的とした。[方法]対象は専門学校理学療法学科の初年次学生28名とした。入学直後に自由記述式の質問紙にて装具に対して抱くイメージを尋ね、計量テキスト分析を実施した。[結果]要因を示す特徴語との共起関係を描画してカテゴリー化した結果、装具の認識がある程度あった一方、装具に関してマイナスのイメージや義肢との区別ができていない結果が確認された。[結語]理学療法学科初年次学生の装具に関する認識を把握した上で、これらの要因について検討し、学生に建設的な指導を行うことが卒前教育において重要と考えられる。(著者抄録)