中性子ベンダーシステムの総合評価
日本原子力学会2007年秋の大会
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- 開催年月日
- 2007年9月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 北九州
- 国・地域
- 日本
近年、中性子核変JRR-3の中性子ビーム利用促進を図るため、冷中性子ビームラインを3つに分岐(0度,10度,20度)する冷中性子ベンダーシステムを開発し、これをJRR-3のC2ビームラインへ適用することで2つの新しいビームポートの増設を平成15年度末に行った。しかし、分岐後のビーム強度に問題があった。シミュレーションから、中性子ミラーの性能及び設置精度に問題があるため、十分なビーム強度が得られていないとの結論を得た。そこで、中性子ミラーの性能及び設置精度の向上を図り、中性子束を金箔による放射化法により求めた。改良した中性子ベンダーシステムで20度に分岐した中性子ビーム強度は改良の前後で10倍の増加が観測された。このビーム輸送効率はシミュレーション結果の83\%となり、ほぼ設計通りの性能を得ることができた。なお、改良したベンダーシステムにおける中性子ビームのスペクトルについてはCHOP分光器を使用して測定を行い、特性波長が4.8{\AA}であることを確認した。