共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

社会文化的アプローチによる国際教育協力の学習環境デザイン

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)
  • 久保田 賢一
  • ,
  • 岸 磨貴子
  • ,
  • 今野 貴之
  • ,
  • 時任 隼平
  • ,
  • 山本 良太

課題番号
17H04572
配分額
(総額)
15,340,000円
(直接経費)
11,800,000円
(間接経費)
3,540,000円

本研究の目的は,途上国の学校教育において日本の教育経験を生かした学習環境をデザインする際の留意点を明らかにすることである.具体的には,フィリピン,バングラデシュ,ミャンマー,中国,カンボジア,ベトナム,パレスチナ等の基礎教育を対象とし,ICT教育や思考力育成等の日本の教育経験を対象国の基礎教育の文脈にどのように取り入れられるか,その整合性と具体的方略を,対象国の研究者と協働で取り組み,明らかにしていく.
平成30年度は,フィリピンの小学校を対象とし,現地の教育環境に適したICT教育モデルを構築,提案するとともに,その普及のためのワークショップを実施した.加えて,カンボジア,ベトナム,パレスチナでのフィールド調査に向けたベースライン調査を行い,平成31年度からの本格的な調査に向けた準備を進めた.なお,当初バングラデシュでのフィールド調査を予定していたが,現地の治安悪化に伴い渡航および調査が制限される可能性が高まり,ベトナムでの調査を追加することとなった.さらに,日本の教育経験を途上国に持ち込む際に問題となる社会文化的要因について,フィリピン,ミャンマー,カンボジアの研究者を日本に招聘し,議論する機会を設けた.招聘した各研究者は,日本の大学院で学位取得した者や,日本の研究者と協働し現地の教育改善に向けた取り組みに従事した経験を持つ者である.議論より得られたデータは,平成31年度の論文化に向けて分析され,知見としてまとめられる予定である.そして,得られた知見は各国の実践および調査結果を統合的に考察する際の枠組みとする.