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2018年7月

【透析患者の骨・カルシウム代謝】 ウレミックトキシンが骨代謝に及ぼす影響

Clinical Calcium
  • 山本 卓

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8
開始ページ
1093
終了ページ
1100
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)医薬ジャーナル社

<文献概要>ウレミックトキシンは慢性腎臓病(chronic kidney disease: CKD)の進行に伴い血中濃度が増加し,その血中濃度増加と尿毒症症状の発症・進展が関連する分子を総称するものである。ウレミックトキシンの標的臓器は多彩であり,骨もその一つであると考える。インドキシル硫酸,p-クレシル硫酸などの蛋白結合分子,副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone: PTH),あるいはレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系(renin-angiotensin-aldosterone system: RAAS)などが骨脆弱性に関連する可能性が基礎および臨床研究から明らかにされつつある。中でもウレミックトキシンによる骨のPTHに対する抵抗性・骨質への影響やRAASの骨への影響は大きく骨・ミネラル代謝異常と並び注目するべき病態と考える。

ID情報
  • ISSN : 0917-5857
  • 医中誌Web ID : S809220010

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