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2016年7月

【透析アミロイドーシスと関連骨関節疾患】 透析アミロイドーシス総論

腎と骨代謝
  • 山本 卓

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3
開始ページ
191
終了ページ
198
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.19020/J02201.2017000630
出版者・発行元
(株)日本メディカルセンター

透析合併症である透析アミロイドーシスの前駆蛋白質がβ2-ミクログロブリン(β2MG)と同定され30年が経過した.この30年間で基礎的にはアミロイド線維形成・伸長反応の確立とそれに関連する生体分子の提案がなされた.臨床的にはβ2MGの除去効率を向上する透析膜,血液浄化器,血液透析濾過の開発があり,透析アミロイドーシスの発症は減少したという報告もあるが十分とはいえない.近年,変異型β2MGを前駆蛋白質とする遺伝性アミロイドーシス家系の報告やserum amyloid P componentに対する抗体療法が種々の全身性アミロイドーシスに効果的であった報告など,いまだ話題は多く,今後透析アミロイドーシスだけでなくアミロイドーシス全般の機序解明や治療法の開発が進歩すると期待している.(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.19020/J02201.2017000630
ID情報
  • DOI : 10.19020/J02201.2017000630
  • ISSN : 0914-5265
  • 医中誌Web ID : 2017000630

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