2016年4月 - 2020年3月
近代の北海道と周辺地域における生物の人為的移入に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
北海道立文書館所蔵の開拓使(1869~82年)と札幌県(1882~86年)の文書を継続的に調査し、キツネをはじめとする鳥獣の狩猟や猟獲物の利用に関する史料を収集した。また、1920~30年代にかけて函館で刊行された新聞を調査し、北海道道内・樺太・千島におけるキツネ・タヌキ・ウサギなどの飼養やシカの飼育、そのための地域外からの生物の移入、魚介類や毛皮獣など有用な生物の増殖や、ネズミなど「有害」な生物対策のための捕食動物の移入などに関する記事を収集した。
並行してこれらの史料の整理を進めた。年度当初にはキツネの飼育を中心に事実関係を整理した論考をまとめることを目標とし、史料の整理を進めたが、論考をまとめるまでには至らなかった。
本研究の主題である生物移入の周辺事情について理解を深めるため、上記の新聞記事調査の過程、および外務省外交史料館所蔵史料などの調査をおこない、当該地域における野生生物と人間との関わりの諸相、地域間の交流史に関する史料を収集した。それらの成果を、中国広東方から津軽海峡を経由した北米大陸への中国人労働者の移動、1890~1930年代の北海道における人とツルの関係についての論考に反映させた。
並行してこれらの史料の整理を進めた。年度当初にはキツネの飼育を中心に事実関係を整理した論考をまとめることを目標とし、史料の整理を進めたが、論考をまとめるまでには至らなかった。
本研究の主題である生物移入の周辺事情について理解を深めるため、上記の新聞記事調査の過程、および外務省外交史料館所蔵史料などの調査をおこない、当該地域における野生生物と人間との関わりの諸相、地域間の交流史に関する史料を収集した。それらの成果を、中国広東方から津軽海峡を経由した北米大陸への中国人労働者の移動、1890~1930年代の北海道における人とツルの関係についての論考に反映させた。
- ID情報
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- 課題番号 : 16K03066
- 体系的課題番号 : JP16K03066