2016年4月 - 2020年3月
静音車接近通報音デザインのための包括的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究課題では,適切な接近通報音デザインのための基礎知見を蓄積すること,および接近通報音の効果と普及による環境影響を評価することを目的としている。4年間の計画の3年目となる平成30年度は,以下の(1)~(3)の各課題群について研究を推進した。
(1) 接近通報音に求められる音響特性の理解(課題1-1に関連):振幅変動が接近通報音の気づきやすさに与える影響について,実環境音下での検討を行い,国際学会(inter-noise 2019)に発表した。また,歩きスマホを想定した,聴取状態の違いによる認知性への影響について検討を深め,一部の成果は査読付き論文として投稿し,採録が決定した。
(2) EVらしいと想起させる音デザインの理解(課題1-2に関連):非音響的事象を用いた潜在的イメージ記述法による「EVらしい音」の探索的研究について,手法の検証も含めた一連の研究成果を取りまとめた報告を行った。また,評価グリッド法を用いた車両接近通報音の「自動車らしさ」に関する検討や,擬音語表現を用いたデザイン手法についても検討を進めた。
(3) 実車による音響特性の測定(課題2-2および2-3に関連):速度域の音響パワーレベル測定のための課題を整理し,測定方法の検討を重ねた上で,試験車両を用いて低速度定常速度走行時の音響パワーレベルおよびその周波数特性を測定した。静音車(電動車)の低速度域の音響特性に関する理解を深めるとともに,接近通報音発音時の影響を検討した。
この他,2018年9月に九州大学大橋キャンパスでの合同ゼミ,10月に日本大学船橋キャンパスでの合同測定会を実施し,各機関における研究内容について議論を深めた。
(1) 接近通報音に求められる音響特性の理解(課題1-1に関連):振幅変動が接近通報音の気づきやすさに与える影響について,実環境音下での検討を行い,国際学会(inter-noise 2019)に発表した。また,歩きスマホを想定した,聴取状態の違いによる認知性への影響について検討を深め,一部の成果は査読付き論文として投稿し,採録が決定した。
(2) EVらしいと想起させる音デザインの理解(課題1-2に関連):非音響的事象を用いた潜在的イメージ記述法による「EVらしい音」の探索的研究について,手法の検証も含めた一連の研究成果を取りまとめた報告を行った。また,評価グリッド法を用いた車両接近通報音の「自動車らしさ」に関する検討や,擬音語表現を用いたデザイン手法についても検討を進めた。
(3) 実車による音響特性の測定(課題2-2および2-3に関連):速度域の音響パワーレベル測定のための課題を整理し,測定方法の検討を重ねた上で,試験車両を用いて低速度定常速度走行時の音響パワーレベルおよびその周波数特性を測定した。静音車(電動車)の低速度域の音響特性に関する理解を深めるとともに,接近通報音発音時の影響を検討した。
この他,2018年9月に九州大学大橋キャンパスでの合同ゼミ,10月に日本大学船橋キャンパスでの合同測定会を実施し,各機関における研究内容について議論を深めた。
- ID情報
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- 課題番号 : 16H03021
- 体系的課題番号 : JP16H03021