2006年3月9日
音声への電子透かしにおける拡散符号の比較 : 物理乱数を使用したGold系列符号とM系列符号の2種類の拡散符号の比較(情報通信基礎サブソサイエティ合同研究会)
電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論
- ,
- 巻
- 105
- 号
- 661
- 開始ページ
- 171
- 終了ページ
- 175
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
符号分割多重接続方式(CDMA)に用いられる拡散符号には,2つのM系列を線形結合させたGold系列符号が通常用いられる.本稿では,極めて自己相関関数の値が小さい物理乱数を用いて作成するGold系列符号とM系列符号を2種類の拡散符号として用い,その比較を行う.音声データを,上記の拡散符号によりスペクトル拡散を施す.ここで,音声データはフレームに分割されて,各フレーム毎にスペクトル拡散が施されるが,フレームの半分はその前のフレームの半分と重なるようにし,重なり合っている各フレームの音声データに電子透かしを埋め込む.また,2種類の電子透かしの評価基準としては,2種類のSNRを用いる.高野・長坂[8]による音声データへの電子透かしの手法に加えて,本稿では,拡散符号と音声データの周波数変換に改良を加えている.これらにより,どちらのSNRに対しても物理乱数を利用したGold系列符号を拡散符号として用いた方が,ピーク値以外では自己相関関数の値が極めて小さい物理乱数のためにM系列符号より優れていることを示すのに成功している.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110004686974
- ID情報
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- ISSN : 0913-5685
- CiNii Articles ID : 110004686974