
網谷 優司
アミタニ ユウジ (Yuji AMITANI)
更新日: 07/11
基本情報
- 所属
- 京都大学 大学院文学研究科 文献文化学専攻 ドイツ語学ドイツ文学専修 博士後期課程
- 学位
-
修士(2020年3月 京都大学)
- 連絡先
- yujis.cat.a
gmail.com
- J-GLOBAL ID
- 202001000978489130
- researchmap会員ID
- R000007014
1994年兵庫県生まれ。
現在鋭意、博士論文を執筆中です。具体的な関心は以下の通りとなります。
フロイトが考えるメランコリーの機序において鍵を握る「超自我」概念の出発点は、『トーテムとタブー』(1913)の中で提唱された「原父殺害神話」に見出されます。私は、この論考以降、フロイトの精神分析理論が文明論に応用されていったことに注目しています。検討の俎上に載せるフロイトの文明論は、『文化の中の居心地悪さ』(1930)などです。
また、フロイトが論ずるメランコリー論と文明論は、ニーチェの論ずる「ニヒリズム」の概念と重なるものがあります。ニーチェはヨーロッパ後期近代のニヒリズムを克服すべく思索を巡らせた哲学者です。したがって、博士後期課程進学後はフロイトの精神分析理論と同時にニーチェ哲学も射程に入れて研究をしています。
今後は数千年に及ぶメランコリーの広大な概念史を探査することを通してフロイトのメランコリー論の特徴を浮かび上がらせ、ニーチェのニヒリズム論との異同をクリアにしていきます。それと同時に、『ツァラトゥストラはこう語った』(1883~1885)を「超人」概念に注目して読むことを通して、ニヒリズムやメランコリーを「笑い」に昇華する道のりを提示することで、博士論文を完成させたいと思っています。
経歴
1-
2021年10月 - 現在
学歴
3-
2020年4月 - 現在
-
2018年4月 - 2020年3月
-
2014年4月 - 2018年3月
論文
4-
研究報告 (35) 67-86 2022年1月 査読有り
-
研究報告 (34) 21-39 2021年1月 査読有り
-
京都大学(修士論文) 2020年3月
-
国際言語文化 = International language and culture : 国際言語文化学会学会誌 (6) 1-14 2020年3月 査読有り
主要な講演・口頭発表等
9-
日本独文学会春季研究発表会 2022年5月8日
-
宗教哲学会第14回学術大会 2022年3月26日
-
日本独文学会京都支部春季研究発表会 2021年7月10日
-
宗教哲学会第12回学術大会 2020年9月5日
MISC
1-
宗教哲学研究 (38) 148-149 2021年3月
所属学協会
5その他
2-
2022年2月 - 2022年2月統一テーマは、"The Discovery of Modernity - Vienna around 1900"。受講したコースは、"Psychoanalysis and Literature in Sigmund Freud's Vienna"。