メディア報道

2021年2月18日

高価な制服が家庭の負担に 着ない権利の保障求めシンポ


種別
新聞・雑誌

次に登壇した栁澤さんは、経済的に厳しい家庭を対象に学校教育に関する費用を支援する就学援助のうち、小中学校入学時に行われる「新入学児童生徒学用品費」に着目。子供の貧困問題への関心の高まりから、拡充されつつあるものの、文科省が定める基準に達していない自治体もあり、制服などの購入費用はそれを上回っている実態をつまびらかにした。

栁澤さんは、勤務している中学校で上履きと体育館履きを分けていたのを、機能性の高い体育館履きに統一した取り組みを紹介。保護者の費用負担が減っただけでなく、教員が履き替えに関する指導をしなくてもよくなったことなど、見直しによってさまざまなメリットがあることを強調し、「学校と保護者が対立するのではなく、キャッチボールをする体制を作ることが大切だ。保護者や生徒も入って、学校指定品の在り方を検討する組織を作るとよい」と提案した。

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https://www.kyobun.co.jp/news/20210218_01/