燃料デブリ性状と今後の展開
JAEA-QST放射光科学シンポジウム2017
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- 開催年月日
- 2017年2月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 佐用
- 国・地域
- 日本
福島第一原子力発電所(1F)の事故により炉内で生成した燃料デブリを、安全かつ着実に取出す方法を選定し、燃料デブリの特性に応じた取り出し装置等を設計・製作するためには、機械的・熱的物性等の燃料デブリ性状を十分に把握する必要がある。そこで、廃炉国際共同研究センター(CLADS)では、模擬デブリの製作、特性評価等により燃料デブリ特性を評価した。また、今後CLADSが行う主要な研究開発の一つとして、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)が1F廃炉に向け、戦略的かつ優先的に原理の解明等に取り組むべき重要研究開発課題の一つとして抽出した、燃料デブリ取出しや保管期間中において問題となる、燃料デブリの経年変化プロセス等の解明について主体的に取り組む予定である。CLADSでは燃料デブリの浸漬時における溶出挙動や二次生成物の析出挙動等に関する研究を行う予定であるが、詳細は今後議論される。燃料デブリの経年変化プロセスは原理的に未解明の部分が多く、SPring-8等の先端計測技術の有効活用が望まれる。