小・中・高校の学校図書館において、マンガがどの程度受容されているか、日本・香港・台湾・ニュージーランド・オーストラリアの学校図書館員に対してアンケート調査を行った。
合計 683 件の回答を収集した。どの地域においても、ほとんどの学校でマンガは所蔵されていた。マンガを所蔵する理由として、「児童生徒を図書館に呼ぶため」「生徒の興味やニーズを満たすため」「娯楽のため」が多かった。ただ、日本においては「授業や勉強のため」が多く、マンガはその他の本の読書につながらないと考える学校図書館員が多かった。
マンガを他の本より一段低いものとして捉えている学校図書館員や教員がいるなか、小説などと同等と考えている学校図書館員も存在する。教員からの反対や、図書館を管理運営していく上での問題も見られるが、マンガは学校図書館でより受け入れられていくと考えられる。