山口 保彦

J-GLOBALへ         更新日: 19/04/02 12:52
 
アバター
研究者氏名
山口 保彦
 
ヤマグチ ヤスヒコ
eメール
yamaguchi-ylberi.jp
URL
https://sites.google.com/view/y-t-yamaguchi/home
所属
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター
職名
研究員
学位
博士(理学)(東京大学)

プロフィール

地球環境と生物の相互作用に興味があり、水圏の物質循環や生態系を研究しています。特に、同位体地球化学・有機地球化学などを主な手法として、環境中での有機物(生物および非生物態)の生成プロセスや動態に着目して研究してきました。大学院では海底下深部、ポスドクでは海洋(表層~深海)を主なフィールドとして研究を行い、現在は陸水(特に琵琶湖)を研究対象としています。

最近の活動等は、個人Websiteに掲載しています。
https://sites.google.com/view/y-t-yamaguchi/home

【これまでの研究テーマ】
1. 有機地球化学の手法開発:
アミノ酸窒素同位体比、アミノ酸D/L比などを有機物動態の新たな指標として確立すべく、微生物培養実験、分析手法開発などを進めています。

2. 水圏環境での有機物動態の解明:
海洋堆積物、海水中溶存態有機物などの環境試料について、アミノ酸窒素同位体組成など地球化学分析を行い、有機物の生成プロセスや動態を明らかにしてきました。試料採取のため、IODPなどの航海・乗船調査にも数多く参加してきました。

3. 水圏生物の生態解明:
放射性炭素同位体(炭素14)などの地球化学的分析手法を応用し、サケなど回遊水産魚の生態(回遊履歴、食性、生殖戦略など)を研究してきました。

4. 過去の気候変動の復元:
樹木年輪セルロースの同位体組成分析により、日本近畿地方の気候変動(特に水循環)を復元し、太陽活動変動からの影響を突き止めました。

研究分野

 
 

経歴

 
2017年7月
 - 
現在
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 総合解析部門 研究員
 
2016年4月
 - 
2017年6月
東京大学 大気海洋研究所 特任研究員
 
2013年6月
 - 
2014年12月
カリフォルニア大学サンタクルーズ校 海洋科学専攻 Research Scholar
 
2013年4月
 - 
2016年3月
東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 日本学術振興会特別研究員PD
 
2010年4月
 - 
2013年3月
東京大学 大気海洋研究所 日本学術振興会特別研究員DC1
 
2008年4月
 - 
2013年3月
海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域 研究生
 

学歴

 
2010年4月
 - 
2013年3月
東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 博士課程
 
2008年4月
 - 
2010年3月
東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 修士課程
 
2006年4月
 - 
2008年3月
東京大学 理学部 地球惑星環境学科
 
2003年4月
 - 
2006年3月
東京大学 教養学部 理科II類
 

受賞

 
2018年8月
日本有機地球化学会 研究奨励賞(田口賞)
 
2012年9月
日本地球化学若手シンポジウム2012 優秀口頭発表賞
 
2010年9月
2010年日本地質学会表彰 地球科学系の若手研究者の継続的育成活動
受賞者: 地球システム・地球進化ニューイヤースクール事務局
 
2010年8月
第28回有機地球化学シンポジウム 最優秀ポスター発表賞
 
2010年3月
東京大学平成21年度理学系研究科研究奨励賞(修士)
 
2009年4月
19th International Symposium on Environmental Biogeochemistry Best Poster Award
 
2008年9月
日本地球化学若手シンポジウム2008 最優秀ポスター賞
 
2008年3月
東京大学平成19年度理学部学修奨励賞
 
2008年3月
東京大学平成19年度理学部長賞
 

論文

 
Ijiri A., Inagaki F., Kubo Y., Adhikari R. R., Hattori S., Hoshino T., Imachi H., Kawagucci S., Morono Y., Ohtomo Y., Ono S., Sakai S., Takai K., Toki T., Wang D. T., Yoshinaga M. Y., Arnold G. L., Ashi J., Case D. H., Feseker T., Hinrichs K.-U., Ikegawa Y., Ikehara M., Kallmeyer J., Kumagai H., Lever M. A., Morita S., Nakamura K., Nakamura Y., Nishizawa M., Orphan V. J., Røy H., Schmidt F., Tani A., Tanikawa W., Terada T., Tomaru H., Tsuji T., Tsunogai U., Yamaguchi Y. T., Yoshida N.
Science Advances   4(6) eaao4631   2018年6月   [査読有り]
Yamaguchi Y. T., and McCarthy M. D.
Geochimica et Cosmochimica Acta   220 329-347   2018年1月   [査読有り]
北太平洋亜熱帯環流ハワイ沖の海水溶存態&懸濁態有機窒素(DON、PON)の動態について、アミノ酸窒素同位体組成分析から明らかにした研究。海水DONは、生物地球化学的な重要性の割にはいまだに生成プロセスに謎が多いのですが、分析法改良などで得た新データから「表層でも深海でも従属栄養バクテリアが生成源として重要」「主な窒素源は亜表層の硝酸塩」といった議論をしています。
Ohkouchi N., Chikaraishi Y., Close H. G., Fry B., Larsen T., Madigan D. J., McCarthy M. D., McMahon K. W., Nagata T., Naito Y. I., Ogawa N. O., Popp B. N., Steffan S., Takano Y., Tayasu I., Wyatt A. S. J., Yamaguchi Y. T., and Yokoyama Y.
Organic Geochemistry   113 150-174   2017年11月   [査読有り][招待有り]
アミノ酸窒素同位体組成を用いた生態学・生物地球化学研究について、世界の主なグループが集まって一緒に書いた総説論文。私は非生物態有機物の章を主担当として執筆して、微生物による同位体分別パターンや応用例などをまとめました。
Yamaguchi, Y. T., Chikaraishi Y., Takano Y., Ogawa N. O., Imachi H., Yokoyama Y., and Ohkouchi N.
Organic Geochemistry   111 101-112   2017年9月   [査読有り]
微生物代謝によるアミノ酸窒素同位体分別を、5種類の微生物の培養実験で調べた手法開発研究。アミノ酸窒素同位体組成パターンから微生物代謝様式を推定できるという話で、環境中有機物や生物の窒素同位体組成の変動を理解するための、重要な基礎データとなるはずです。
Sakashita W., Yokoyama Y., Miyahara H., Yamaguchi Y. T., Aze T., Obrochta S. P., and Nakatsuka T.
Quaternary International   397 300-306   2016年   [査読有り]
D'Hondt S., Inagaki, F., Zarikian, C. A., Abrams, L. J., Dubois, N., Engelhardt, T., Evans, H., Ferdelman, T., Gribsholt, B., Harris, R.N., Hoppie, B.W., Hyun, J.-H., Kallmeyer, J., Kim, J., Lynch, J.E., McKinley, C. C., Mitsunobu, S., Morono, Y., Murray, R.W., Pockalny, R., Sauvage, J., Shimono, T., Shiraishi, F., Smith, D. C., Smith-Duque, C. E., Spivack, A. J., Steinsbu, B. O., Suzuki, Y., Szpak, M., Toffin, L., Uramoto, G., Yamaguchi, Y. T., Zhang, G., Zhang, X.-H., and Ziebis, W.
Nature Geoscience   8 299-304   2012年   [査読有り]
南太平洋環流でのIODP Exp.329などの結果に基づいた成果。広範な海域の深海堆積物で海底下深部まで酸素が到達しており、物質循環や微生物に影響していることが分かりました。私は、IODPの船上での有機物分析、DIC分析などで貢献しました。
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20150317/
Zhang, G., Smith-Duque, C., Tang, S., Li, H., Zarikian, C., D’Hondt, S., Inagaki, F., and IODP Expedition 329 Scientists (including Y. T. Yamaguchi)
Lithos   144-145 73-87   2012年   [査読有り]
内藤祐一, 山口保彦, 力石嘉人, 大河内直彦
Researches in Organic Geochemistry   26 139-145   2010年   [査読有り]
Yamaguchi, Y. T., Yokoyama Y., Miyahara H., Sho K., and Nakatsuka T.
Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA   107 20697-20702   2010年   [査読有り]
樹木年輪セルロースの酸素同位体比と放射性炭素同位体から、17-18世紀の気候と太陽活動度を復元した古気候学研究。長期太陽無黒点期(マウンダー極小期)において、太陽磁場活動が周期的に極端に弱化し、北半球の広範囲の気候に影響していたことを発見しました。
http://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2010/20101109.html
山口保彦, 力石嘉人, 横山祐典, 大河内直彦
Researches in Organic Geochemistry   25 71-83   2009年   [査読有り]

Misc

 
海洋微生物の生態系解析に向けた安定同位体の利用
山口保彦, 大河内直彦
水環境学会誌   36 242-246   2013年   [依頼有り]
D’Hondt, S., Inagaki, F., Alvarez Zarikian, C.A., and the IODP Expedition 329 Science Party (including Yamaguchi Y. T.)
Scientific Drilling   15 4-10   2013年
D'Hondt, S., Inagaki F., Zarikian C. A., and Expedition 329 Scientists (including Yamaguchi Y. T.)
Proceedings of the Integrated Ocean Drilling Program   329    2012年
Expedition 329 Scientists (including Yamaguchi Y. T.)
IODP Preliminary Report   329 1-108   2011年
Investigation of solar activity, cosmic ray variation, and their influence on climate change based on cosmogenic nuclides
Miyahara, H., Yokoyama Y., and Yamaguchi Y. T.
Proceedings of CAWSES-II Kick-Off Symposium   1 18-19   2010年

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
湖沼深水層に卓越する微生物の世界
日本学術振興会: 科学研究費補助金・基盤研究(B)
研究期間: 2019年4月 - 2022年3月    代表者: 中野 伸一
高精度窒素同位体比分析による水圏溶存有機物の生成源の新指標確立
日本学術振興会: 科学研究費補助金・若手研究
研究期間: 2018年4月 - 2021年3月    代表者: 山口 保彦
湖沼における細菌由来溶存有機物の寄与:鏡像異性体バイオマーカーを用いた定量法の確立
琵琶湖・淀川水質保全機構: 水質保全研究助成
研究期間: 2018年4月 - 2020年3月    代表者: 山口 保彦
堆積物中化石DNAによる古海洋物質循環システムの変遷解明
日本学術振興会: 科学研究費補助金・特別研究員奨励費(PD)
研究期間: 2013年4月 - 2016年3月    代表者: 山口 保彦
アミノ酸窒素同位体組成を用いた、微生物が駆動する海底下物質循環の解明
日本学術振興会: 科学研究費補助金・特別研究員奨励費(DC1)
研究期間: 2010年4月 - 2013年3月    代表者: 山口 保彦