2020年3月19日
次世代に伝え継ぐ青森県の家庭料理(第3報)- 副菜について -
東北女子短期大学紀要
- ,
- 巻
- 号
- 58
- 開始ページ
- 61
- 終了ページ
- 69
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 東北女子短期大学 研究活動推進委員会(紀要・年報部会)
【目的】青森県に伝承されている家庭料理の中で、副菜の特徴を明らかにすることを目的とした。【方法】平成25 年から27 年に津軽地域、下北地域、南部地域の計25 カ所で聞き書き調査を行った。その調査から分かった副菜の特徴について検討した。【結果】青森県は三方を海に囲まれ、海藻類を用いた汁物や鍋物、海藻を煮溶かして加工した料理が各地域であがった。また、山の恵みである山菜や野草、きのこ、野菜など四季の農産物を用いた料理が豊富であった。特徴として季節の農産物と魚介類を用いた副菜としての漬物があがった。さらに、冬が厳しく農産物の調達が難しいため加工技術が伝承され、加工保存しておいた山菜やきのこ類と根菜類を合わせた汁物が冬の料理としてあがった。また、種実類を用い、四季に採れる農産物と和えた料理が伝承され、農産物に不足しがちな脂質を種実類と併せて摂取するなど、先人の知恵が伝承されていた。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120006842755
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00167943
- URL
- http://id.nii.ac.jp/1618/00000073/
- ID情報
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- ISSN : 2435-1385
- CiNii Articles ID : 120006842755
- CiNii Books ID : AN00167943