共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

震災に強い地域社会の実現に向けた科学コミュニケーションの実践的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K02246
体系的課題番号
JP18K02246
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

平成30年度内に学内倫理審査の承認を得た上で、防災科学情報の収集と研究動向の把握を目的とするシステマティックレビューを実施した(研究1)。最初に行ったのは日本国内における科学コミュニケーション研究の動向と主要キーワードを抽出するためのシステマティックレビューである。本研究を通して以下の5点を明らかにした:①科学コミュニケーション研究のアクティビティは2007年をピークに停滞していること、②科学コミュニケーション研究の主流は事例研究であること、③主要テーマは「科学教育(科学、コミュ二ケーター、技術、能力、等)」、「高等教育(大学、教育、高等、等)、「初等・中等教育(学校、訪問、図書館、博物館、等)」、「研究開発(研究、開発、等)」、「コミュニティ形成(学習、支援、コミュニティ、社会、市民、等)」の5領域に大別できること、④科学、教育、災害の領域に貢献してきたこと。次に、災害科学情報(心理学系)のシステマティックレビューを行い、以下3点を明にした:①阪神淡路大震災と東日本大震災の直後に研究のアクティビティが高まっていること、②主要テーマは「災害支援」、「避難行動」、「メンタルケア」、「災害教育」、「復興支援」の5領域に大別できること。さらに、災害科学情報を共有することを目的とする科学コミュニケーションイベントの事例研究も行った。「どうしたら人は災害時に本気で非難するか?」についてアイデアを出し合いながら、人間工学の研究知見を共有するイベントを開催し(第1回エルゴノミクソン)、参加者のニーズと満足度を調査した。平成31年度以降に実施する質問票調査(研究2)とアプリ開発(研究3)のための地域協力体制の整備にも着手した。共同研究者と連携をはかりながら、伊豆市と名古屋市の地域住民に協力を要請するための準備を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K02246
ID情報
  • 課題番号 : 18K02246
  • 体系的課題番号 : JP18K02246

この研究課題の成果一覧

書籍等出版物

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