論文

査読有り 招待有り
2022年9月30日

コロナ禍における方言研究

社会言語科学
  • 下地 理則
  • ,
  • 松浦 年男
  • ,
  • 久保薗 愛
  • ,
  • 平子 達也
  • ,
  • 小西 いずみ

25
1
開始ページ
134
終了ページ
141
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.19024/jajls.25.1_134
出版者・発行元
社会言語科学会

コロナ禍では方言研究に必要不可欠なフィールドワークが制限され,日琉方言研究者は自らの研究のありかたを見直す必要に迫られた.方言研究コミュニティでは,コロナ禍初期からそうした問題意識を共有し,状況に応じた研究方法や研究環境を探ってきた.本稿では,方言研究コミュニティがコロナ禍にどのように反応し,どのような適応を行い,今後どのような展望を描いているかを報告する.まず,研究コミュニティの反応を,情報交換のための自主的な集まり,学術研究団体・グループによる研究支援,有志の個人によるオンライン面接調査の支援という3つに分けて述べる.次に,ビデオ通信調査など現地調査に代わる方言研究の方法をタイプ別に示し,そうした方法論がどのように共有され,議論されてきたかを紹介する.さらに,こうした活動の中で現地調査の実施可能性が話題となったのを受け,筆者の一人はコロナ禍での現地調査実施のガイドラインを提案した.本稿ではその構成や使用方法を紹介する.最後に今後の展望として,コロナ禍が方言研究にもたらした積極的な側面について述べる.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.19024/jajls.25.1_134
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390293799270195712?lang=ja
ID情報
  • DOI : 10.19024/jajls.25.1_134
  • ISSN : 1344-3909
  • eISSN : 2189-7239
  • CiNii Research ID : 1390293799270195712

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