共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

Deep learningとドローンを用いた空間的圃場診断技術の開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
20K15631
体系的課題番号
JP20K15631
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

地力ムラや生育ムラに応じた的確な圃場管理のため、ドローンを活用した面的な圃場診断技術が注目されている。また、高い地上分解能が特徴のドローン画像は、人工知能(AI)を駆動するためのビッグデータとしての活用も期待されている。ドローンを活用したAI駆動型の圃場診断が実現すれば、圃場管理の省力化や適正施肥による低コスト化等の効果が見込め、農業従事者人口が減少している現代において重要な技術となる。
一方で、ドローンとAI技術を用いた圃場診断技術における課題は、作物の生育程度や土壌肥沃度に関するグラウンドトゥルース(地上で取得できる実測値)の点数が不足することである。一般に、AIを構築するために必要な学習データの数は数千~数万点が理想的であるが、これに匹敵するグラウンドトゥルースデータを通常の調査で取得することは、実地調査や試料分析にかかる労力を考えると現実的ではない。
そこで本研究では、①土壌分析データの拡張によるビッグデータの構築、②携行型の電磁誘導探査装置による圃場内数千点における土壌情報の取得、の2つのアプローチからデータ不足を解消し、ドローンとAI技術を効果的に活用した空間的な土壌特性の診断技術を開発する。
令和3年度までの主な成果として、地上で取得した土壌診断値が一定範囲内(数m程度)で均質とする仮定に基づいたグラウンドトゥルースデータの拡張法を考案し、技術論文として公表した。また、開発技術の利便性を高めるため、土壌調査前のドローン空撮に基づく土壌診断地点の選定手法の開発にも取り組んでいる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K15631
ID情報
  • 課題番号 : 20K15631
  • 体系的課題番号 : JP20K15631

この研究課題の成果一覧

論文

  2

MISC

  1

講演・口頭発表等

  4