1995年7月
炭素13レーザー同位体分離試験報告書(3)
PNC TN8410 95-249
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- 開始ページ
- 47
- 終了ページ
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 機関テクニカルレポート,技術報告書,プレプリント等
本試験研究は分子レーザー法ウラン濃縮工学試験設備のTEACO2レーザーシステムを用いて、炭素13を50\%程度まで濃縮した炭素原子をマクロ量分離回収ことを目的とする。マクロ量を分離回収する前段階として、CF2HCIの赤外多光子解離反応における基礎分離特性を把握するために、レーザーフルエンス、レーザーライン、セル圧力をパラメーターとし、短いセル(光路長10CM)を用いたパラメーターサーベイ試験を実施した。その結果、分離特性について以下の知見が得られた。(1)分離係数$\alpha$は最高で2500が得られた。$\alpha$はレーザーフルエンス及び波数に対して単調に減少する。また$\alpha$はフルエンスと波数によってセル圧力に対して、以下の何れかの依存性を示す。(1.1)フルエンス又は波数が低い場合、$\alpha$は圧力に対して単調に増加する。(1.2)フルエンス及び波数が高い場合、$\alpha$は圧力に対して単調に減少する。(1.3)以上の2ケースの境界では、$\alpha$は圧力に対して極大値を持つ。(2)収量はレーザーフルエンス及び波数に対して単調に増加する。また収量はフルエンスと波数によってセル圧力に対して、以下の何れかの依存性を示す。(2.1)フルエンス及び波数が低い場合、収量は圧力に対して極大値を持つ。(2.2)フルエンス及び波数が高い場合、収量は圧力に対して単調に増加する。