2016年4月 - 2020年3月
意思決定のモードシフトの神経基盤とその障害機序の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
我々の作業仮説は,青斑核から前帯状皮質へ投射するノルアドレナリンが意思決定のモード(目標追跡・習慣)シフトのためのスイッチであり,背側線条体内側部と同外側部の機能的バランスの制御を通じて,この行動機能を実現する,というものである。本研究は,この仮説を検証するために必要な3つの基盤技術,(i)青斑核ニューロンのin vivo活動操作技術;(ii)げっ歯類におけるカテコラミンニューロンのin vivo活動抑制技術;(iii)げっ歯類における意思決定制御モードの評価系,について研究開発をおこなった。本計画は順調に進行し,今後はこれら基盤技術を高度に融合させた行動神経科学の実験が可能となった。
- ID情報
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- 課題番号 : 16K04429
- 体系的課題番号 : JP16K04429