共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

被災コミュニティの内発的復興を支えるアクションリサーチ

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)
  • 永田 素彦
  • ,
  • 李 永俊
  • ,
  • 伊藤 哲司
  • ,
  • 渥美 公秀
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  • 河村 信治
  • ,
  • 宮本 匠

課題番号
17H02625
配分額
(総額)
8,840,000円
(直接経費)
6,800,000円
(間接経費)
2,040,000円

本研究の目的は、被災コミュニティの内発的復興を支える関係性の様態を、アクションリサーチを通して明らかにすることである。(1)東日本大震災の被災地である野田村の住民を対象とした質問紙調査の結果、被災前と比べて前向きな生活を送っているか否かに大きく関連しているのは、震災をきっかけとした「重要な他者」との出会い、および、震災前後での村外の人々や地域の仲間との付き合いの増減であることが明らかになった。(2)野田村および熊本地震の被災地である西原村では、コミュニティ復興に向けた内発的な動きが生まれている。そのような動きの一つとして、野田村で震災後に発足した地域づくりNPOを対象としたフィールド調査を行い、内発的復興にとって、外部支援者とのコンサマトリーな関わりが重要であることが明らかになった。(3)震災後にできた新興コミュニティづくりにおいては、日常的な支援-受援関係、教える-教わる関係のような能動-受動の関係性を逆転ないし脱構築させるような介入が、内発的復興に対して効果的であることが示唆された。(4)コミュニティの将来ビジョンづくりのまちづくりワークショップについては、昨年度に続いて、さまざまな生業体験やフィールドワークに基づいて学生が地域づくりの提案を作成し、野田村住民との意見交換会を実施した。また、震災前のコミュニティの姿を共有することを目的として、震災前のコミュニティの写真を題材としたワークショップを試行的に実施した。