2020年6月
使用済み燃料プールにおける冷却機能損失及び冷却水損失事故に関する研究; SAMPSONコードの酸化反応を考慮した燃料温度解析機能に関する検証
Mechanical Engineering Journal (Internet)
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- 巻
- 7
- 号
- 3
- 開始ページ
- 19-00450\_1
- 終了ページ
- 19-00450\_17
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1299/mej.19-00450
本研究では使用済み燃料プール(SFP)における重大事故解析のため、SAMPSONコードの改良を行った。空気中酸化モデルとして、ジルカロイ4(ANLモデル)とジルカロイ2(JAEAモデル)の酸化試験データに基づく、それぞれの酸化モデルをSAMPSONコードに導入した。改良コードの有効性確認のため、米国サンディア国立研究所がこれまでに実施した、BWR燃料集合体の実規模モデルを用いての空気中酸化試験の解析を行った。その結果、Zrの空気中酸化に基づく急激な温度上昇を良い精度で再現できた。またSFP事故解析をSFPの初期水位がゼロの場合、燃料有効長の最下端位置の場合、中間位置の場合、の3ケースについて実施した。その結果、SFPの冷却水が完全に失われ、燃料集合体中の空気の自然循環が起きる場合にのみ、事故時初期の急激な温度上昇が起きることが示された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.1299/mej.19-00450
- ISSN : 2187-9745