2010年
国内大気降下物に見出された濃縮ウランの起源に関する予察的考察
日本地球化学会年会講演要旨集
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- 巻
- 57th
- 号
- 0
- 開始ページ
- 249
- 終了ページ
- 237
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14862/geochemproc.57.0.237.0
- 出版者・発行元
- 一般社団法人日本地球化学会
我々のこれまでの研究により、1964年~2000年の福岡大気降下物に天然とは異なる同位体比を有するウランが見出された。これは核実験により汚染された中国大陸の土壌粒子を含む風送塵により付加された可能性が高い。近年日本に飛来する黄砂は中国北部からモンゴルを起源とすることが多いと考えられることから、モンゴルの表層土壌の化学組成を日本の大気降下物、ならびに広く黄砂粒子の起源と認識されている中国黄土高原の表層土及びタクラマカン砂漠の砂と化学組成を比較した。その結果2000年3月の福岡大気降下物において特にモンゴル表層土壌の寄与がうかがわれた。このことから国内で見出される大気降下物の異常ウラン同位体比がモンゴルの表層土壌に由来していることは十分に考えられる。しかしこれまでのところ、モンゴルの表層土壌のHNO3抽出液、抽出残渣の235U / 238U比は共に測定誤差範囲内で天然比に等しいという結果が得られている。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14862/geochemproc.57.0.237.0
- J-Global ID : 201002256192030010
- CiNii Articles ID : 130004593344
- identifiers.cinii_nr_id : 9000311488047