MISC

2010年

自信過剰が競争的環境における生産性に与える影響

行動経済学
  • 木成勇介
  • ,
  • 大竹文雄
  • ,
  • 奥平寛子
  • ,
  • 水谷徳子

3
開始ページ
187
終了ページ
189
出版者・発行元
行動経済学会

個人の生産性に基づいて報酬が支払われる歩合制に対して,他人の生産性と比較して報酬が支払われるトーナメント制の方が,生産性が上昇することが知られている.本稿は歩合制とトーナメント制のもとで,制限時間内にできるだけ多くの迷路を解く実験を実施し,どのような要因がこの生産性の上昇をもたらしているかを明らかにする.分析の結果,直前の実験における被験者の予想順位が下位であればあるほど生産性が上昇することがわかった.さらに,予想に含まれる個人の能力に基づかない部分を自信過剰とし,自信過剰が生産性に与える影響を調べたところ,自信過剰なほど生産性が上昇することがわかった.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004554857
ID情報
  • CiNii Articles ID : 130004554857
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000258256032

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