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2017年12月

【診断と治療のABC[129]呼吸器感染症】 (第4章)真菌感染症 肺クリプトコックス症

最新医学
  • 宮崎 義継
  • ,
  • 中村 茂樹
  • ,
  • 梅山 隆
  • ,
  • 上野 圭吾
  • ,
  • 金城 雄樹

別冊
呼吸器感染症
開始ページ
176
終了ページ
182
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)最新医学社

クリプトコックス症は、健常者の深在性真菌症として国内では最も頻度が高い真菌感染症であり、肺クリプトコックス症は、環境から感染する市中感染症と理解されている。我が国ではCryptococcus neoformansが主な原因真菌である。中枢神経病変の原因としてはC.gattiiの例も少数確認されている。明らかな免疫不全が確認されない患者では、肺クリプトコックス症の自覚症状は乏しく、異常陰影のみが異常所見である場合が少なくない。副腎皮質ステロイドを投与している肺クリプトコックス症患者には、播種のリスクがあり、脳脊髄液の検査が推奨される。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0370-8241
  • 医中誌Web ID : 2018280968

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