2017年4月
高エネルギーXAFSによる高温スラグ成分の化学状態分析
Journal of Molecular Liquids
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- 巻
- 232
- 号
- 開始ページ
- 285
- 終了ページ
- 289
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1016/j.molliq.2017.02.072
高温溶融スラグ(SiO$_{2}$-CaO-Fe$_{2}$O$_{3}$-CeO$_{2}$)中のセリウムの化学状態について調べるために、セリウムK吸収端を使用した高エネルギーXAFS測定を実施した。EXAFS解析から得られたCe-O距離の変化から、セリウムの化学状態は、溶融状態では4価、固体状態では3価をとっていることが分かった。室温におけるデバイワーラー因子は非常に大きく、その値は高温溶融状態でもその変化量は大変小さかった。この結果は、セリウム元素が固体スラグ中で極めて構造秩序が低く、かつ安定な状態にあることを示唆している。
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- DOI : 10.1016/j.molliq.2017.02.072
- ISSN : 0167-7322