共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

子どものメラトニン分泌パタン改善に直結するシンプル・ストラテジーの提案と実践検証

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
17H02169
配分額
(総額)
16,900,000円
(直接経費)
13,000,000円
(間接経費)
3,900,000円

本研究は,子どものメラトニン分泌パタンの改善に直結するシンプル・ストラテジーの提案とそれを用いた実践の効果検証を目的としている.そのための具体的な研究課題は,1)子どものメラトニン分泌パタンの実態とそれを決定する生活要因の疫学的解明,2)各生活要因がメラトニン分泌パタンの変化に及ぼす影響の実験的解明,3)上記1)2)により導かれたメラトニン分泌パタンの改善に直結するシンプル・ストラテジーを用いた実践の効果検証の3点である.2年目である平成30年度は,当初の予定通り,前年度の成果を踏まえた課題1)の本実施と課題2)の予備実験が実施された.この内,課題1)では,唾液メラトニン濃度の分析に予定以上の時間を要したため,メラトニン分泌パタンの実態とそれを決定する生活要因については引き続き検討中であるものの,同時に収集した小学5・6年生87名に対する朝型-夜型質問紙の結果の解析を先行して実施することができた.その結果,夜型に比して朝型で朝の会までの歩数が有意に多く,朝起きてから昼休みまでの総外出時間(登校時間も含む)も有意に長い様子を確認することができた.他方,課題2)では,予備実験を通して,次年度に予定されている各生活要因(光曝露群,身体活動群,光曝露+身体活動群,コントロール群)がメラトニン分泌パタンに及ぼす影響を検討するための実験プロトコルを完成させることができた.以上の他,次年度に予定されている課題3)の研究協力校との初回打ち合わせも行うことができた.

ID情報
  • 課題番号 : 17H02169