2009年 - 2010年
緑色蛍光タンパク質付加ノロウイルス様粒子の新規合成
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
- 課題番号
- 21656131
- 体系的課題番号
- JP21656131
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
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- (総額)
- 3,200,000円
- (直接経費)
- 3,200,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
ウイルスによる感染性胃腸炎を起こす主要な原因としてノロウイルスが挙げられる。ノロウイルスは培養細胞で増やす方法が見つかっておらず,ウイルスの感染機構,複製機構など基礎的な研究が遅れている。本研究ではバキュロウイルス-昆虫細胞発現系を用いてノロウイルス様中空粒子(NoVLP)に緑色蛍光タンパク質GFPを付加したウイルス様粒子NoVLP-GFPを合成することを目指す。NoVLP-GFPはノロウイルスと物理化学的特性が類似しているが感染性がなく,GFPによる緑色蛍光によりその検出が容易であるという特徴を持つ。
NoVLP-GFPの合成に重要な,バキュロウイルスに組み込むノロウイルス由来タンパク質遺伝子およびGFP遺伝子の組み合わせ,及び昆虫細胞1個あたりに感染させるバキュロウイルスの量(multiplicity of infection:MOI)について検討した結果,ノロウイルス遺伝子のORF2とGFP遺伝子とノロウイルス遺伝子のORF3を合成した遺伝子GFP-ORF3を組み合わせ,昆虫細胞に同時感染させることでもっとも効率よくNoVLPが合成されることを確認した。また,MOIの検討を行った結果,ORF2とGFP-ORF3のMOIがそれぞれ2・1,3・3とした2条件が良いことが確認できた。さらにこの合成条件ではTEMによりNoVLPが,トランスイルミネータによりGFPの緑色蛍光が確認された。したがって,本手法によりNoVLP-GFPの合成に成功したことが示唆された。
NoVLP-GFPの合成に重要な,バキュロウイルスに組み込むノロウイルス由来タンパク質遺伝子およびGFP遺伝子の組み合わせ,及び昆虫細胞1個あたりに感染させるバキュロウイルスの量(multiplicity of infection:MOI)について検討した結果,ノロウイルス遺伝子のORF2とGFP遺伝子とノロウイルス遺伝子のORF3を合成した遺伝子GFP-ORF3を組み合わせ,昆虫細胞に同時感染させることでもっとも効率よくNoVLPが合成されることを確認した。また,MOIの検討を行った結果,ORF2とGFP-ORF3のMOIがそれぞれ2・1,3・3とした2条件が良いことが確認できた。さらにこの合成条件ではTEMによりNoVLPが,トランスイルミネータによりGFPの緑色蛍光が確認された。したがって,本手法によりNoVLP-GFPの合成に成功したことが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 21656131
- 体系的課題番号 : JP21656131